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    作曲は鳥のごとく》(春秋社)自らの作曲家生活を綴った独学の音楽史@2013年3月刊
    《調性で読み解くクラシック》(ヤマハ)調性および音楽の謎を楽理・楽器・科学・歴史から読み解く文庫版入門書。
  • ブラボー!オーケストラ
    ・NHK-FM 毎週日曜日19:20~20:20放送。毎月第1-2日曜日(+α)東京枠解説担当。
    ・01月05日再/12日/19日
    ・02月02日/09日/16日
    ・03月01日/08日/29日
    ・04月05日/12日/19日
    ・05月03日/10日/17日/24日
    ・06月07日/14日/21日
    ・07月05/12/19/26日(再)
    ・08月02日/16日/23日
    ・09月06日/13日/20日/27日

2020年9月22日 (火)

秋祭り(…幻の)

Hachiman2020コロナ禍で、近所の八幡神社も神輿なし踊りなし露店なしの淋しい秋祭り。

神頼みしたいことは色々あれど、疫病退散から始まったお祭りが疫病で中止になるのだから、かなう気が全くしない。

こんなご時世なので、神サマもマスクを付けてお宮に引きこもっているのだろう。そろそろ天岩戸をこじ開けて出て来て貰いたい。

2020年8月28日 (金)

20世紀の邂逅

Scrg FM「ブラボーオーケストラ」9月放送分残り一本の収録にNHKへ

9月27日(日)放送分の特別企画第7回は「20世紀の新たな響き」というテーマで、コープランド「市民のためのファンファーレ」(指揮:原田慶太楼)、ショスタコーヴィチ「祝典序曲」(指揮:外山雄三)、ガーシュウィン「ラプソディ・イン・ブルー」(ピアノ三舩優子、指揮:D.エッティンガー)、ラヴェル「ピアノ協奏曲ト長調」(ピアノと指揮:渡邊一正)+東京フィル。

今回は20世紀西欧の「(いわゆる)現代音楽」の潮流とは違ったところでクラシック音楽の裾野を広げた4曲。この時代、モダンで無調なのが音楽史的に正しく、ソヴィエトの「社会主義リアリズム」は「体制迎合」、アメリカの「自由主義リベラリズム(これは造語)」は「大衆迎合」、調性やメロディを書こうものなら「時代錯誤」と嘲笑されたものだったが、そんな記憶も今は昔。そんな時代もあったねと今は話せるようになった。

ただ…、ショスタコーヴィチとガーシュウィンが居なかったら、あるいは逆に無調現代音楽系に「春の祭典」級のヒット曲があったら、状況は全く変わって居たかも知れないとも思う。シェーンベルクなどは亡命先のアメリカでガーシュウィンとテニス仲間だったそうだから、12音でシンフォニックジャズを書いてヒットさせたりしていたら音楽の潮流も随分変わったことだろう…イヤ、それはないか

写真上は、訪米したショスタコーヴィチ(54)と握手するコープランド(60)。下は訪米したラヴェル(53)の元を訪れたガーシュウィン(30)。

2020年8月24日 (月)

時代と異国と音楽と

Panharmonicon FM「ブラボーオーケストラ」9月放送分2本の収録にNHKへ。

9月13日(日)放送分は、夏の特別企画第5回「生誕250年/ベートーヴェンの協奏曲」というテーマで、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第2番(p:中村紘子/指揮:広上淳一@2013年4月収録)と「ウェリントンの勝利」(指揮:飯森泰次郎@2015年2月収録)東京フィル。

9月20日(日)放送分は、同第6回「エキゾチックな音楽の旅」というテーマで、ロドリーゴ「アランフェス協奏曲より(g:荘村清志、指揮:三ツ橋敬子)、ボロディン「ダッタン人の踊り」(指揮:バッティストーニ)、小山清茂「管弦楽のための木挽き歌」(指揮:渡邊一正)、マルケス「ダンソン第2番」(指揮:原田慶太楼)東京フィル。

 ベートーヴェンの回は、20代の若きベートーヴェンが書いた事実上最初のピアノ協奏曲(第2番)と、40代で書いた珍品とも言える「戦争交響曲」。交響曲もピアノ協奏曲も第1番2番はほとんど聴くことがないのだが、改めて聴くとやはり才能あるなぁと感じる(当たり前だが)。
 後者の「戦争交響曲」は、友人メルツェル(メトロノームの発明者)が新しく発明した自動演奏機械パンハルモニコン↑をアピールするためにベートーヴェンに委嘱したもの。戦争をネタにして英仏軍のバトルを銃声や大砲の音込みで描き、最後は勝利のフィナーレ…というのは(おそらく)メルツェルのアイデア。(漫画で言うなら)原案メルツェル・作画ベートーヴェンみたいなものか。初演で大受けに受けた後、作品の権利を巡って揉めて裁判沙汰になり、友情にヒビが入ったらしい(…という話を聞くとN氏に交響曲を書かせたS氏の話を思い出す)。ベートーヴェンの書いた最大規模の交響作品なのに「キワモノ」扱いで殆ど正当に評価されていないのもそんな出自の怪しさもあるのかも知れない。

 続くエキゾチックの回は、スペイン(アランフェス協奏曲)から始まって、中央アジア(ダッタン人の踊り)、日本(木挽き歌)、南米(ダンソン)と地球を一周する音楽の旅。人類がアフリカから世界に旅したグレート・ジャーニーの道筋でもあり、西洋と東洋を繋いだシルクロードに思いを馳せれば郷愁誘う旅だが、大航海時代にスペインやポルトガルを始めとする欧米列強諸国がこの道筋でアジア・アフリカから南北アメリカまでを征服・植民地化・キリスト教化した歴史を思うと…当時の日本はよく無事だったものだとしみじみ感心する。信長・秀吉・家康は偉かった(笑
 クラシック音楽が世界中に伝播して「人類の音楽」の代表のような顔をして居るのもそんな植民地時代の悪しき残滓…と言えなくもないわけで、そう考えると現代のグローバル化ともども「(西欧の言うことに)騙されてはいけない」という声がどこかから聞こえてくる気がする。

2020年8月20日 (木)

プール・オン・ザ・昼

Poolかんかん照りの猛暑の昼。ひさしぶりの外界で宝石のような青い水を湛えるプールが眼に入り、そのあまりの美しさにしばし呆然と見入ってしまった。

世界が煉獄のごとく過酷な状況の中、それでもあんな青い天国のような水の中で涼やかに微笑むことができる幸福な人たちも居るのだなあ、と羨ましさで気が遠くなる(笑

最後にプールで泳いだのは…かれこれ半世紀ほど昔だろうか。以来さっぱり水に入った記憶はない。丘の上から揺らめく水面を見下ろしながら、世界がぐるぐる回っているのをただ見続けている。

2020年8月15日 (土)

夏草や

Bashoそう言えば、コロナもクラスターもディスタンスもマスクも…現代音楽では耳慣れた響きだった(特に武満徹さんがよく使っていた)。

音を密集させ(クラスター)・楽器は離して配置する(ディスタンス)という仕様が流行ったあの頃の現代音楽は、どこか今の世界の摩訶不思議な状態を予見しているような気がして、怖ろしくも懐かしい。

そもそも、この異様な猛暑にしろ感染症にしろ、自然(地球)が滅菌・煮沸消毒…を試みていることは明らかだが、80億近くいる相手を千や万の単位で駆除しても焼け石に水。…この絶望的なしぶとさに比べればウィルスの蔓延など可愛いものなのかも知れない。

夏草や 猛暑にコロナ ディスタンス

2020年8月 6日 (木)

海を見に行く

Takeshiba_20200806200101

あんまり暑いので海を見に行く。

とは言っても都内から出られないので、一番近い(直線距離で最短8kmほどの)竹芝桟橋からの海(東京湾)。厳密に言うと隅田川の河口なので、海と言えるのかどうか分からないが、昔ここから伊豆大島行きの船に乗った記憶があるので、海に繋がっていることだけは確か。

2020年7月31日 (金)

映画の中の生と死と

GodzillaaNHK-FM「ブラボーオーケストラ」8月9月放送分2本の収録にNHKへ。

8月23日(日)放送分は、「魅惑の映画音楽」というテーマで、伊福部昭「SF交響ファンタジー第1番」(岩村力指揮)、ニーノ・ロータ「道」(バッティストーニ指揮)、モリコーネ「ニューシネマパラダイス」から愛のテーマ(三ツ橋敬子指揮)。+映画に因んだ名曲選。シュトラウス「美しき青きドナウ」(2001年宇宙の旅/小林研一郎指揮)、マーラー「アダージェット」(ベニスに死す/ミョンフン指揮)。

9月6日(日)放送分は、「生誕250年/ベートーヴェンの交響曲」というテーマで、エグモント序曲(小林研一郎指揮)、交響曲第7番イ長調(チョン・ミョンフン指揮)いずれも演奏は東京フィル。

解説で登場する映画5編を改めて見直してみる。「ゴジラ」は大戸島の尾根からにゅっと顔を出す最初の登場シーンが昔は凄く怖かったが、改めて見ても良く出来ている名品。「道」はサーカス風の音楽と哀愁漂うテーマのコントラストが秀逸。綱渡り芸人はリチャート・ベースハート(シービュー号のネルソン提督!)。「ニューシネマパラダイス」は…何と言ってもトト役の子役(サルヴァトーレ・カシオ)の可愛さが成功の要因。トトとアルフレッドのテーマが耳に残る。
「2001年宇宙の旅」で使われた「青きドナウ」は…宇宙船がくるくる回りながら無重力の宇宙空間を飛翔する様を「ワルツ」に見立てたのだろうが、エンドロールでも延々と流れメインテーマ扱いになってることに改めて気付く。ドナウの流れは「悠久の時の流れ」に通ずる…ということか。
アダージェットが全編を覆う「ベニスに死す」は、今見ると、少年愛や耽美的頽廃さ云々より、コレラの流行を観光客に隠して徐々に感染が広がってゆくベニスが現在の新型コロナに重なってリアルに怖い。
どの作品にも「生」より「死」の香りを強く感じるのは、歳を取ったせいだろうか。〆の「ベト7」だけが生命の火花のほとばしりを感じさせ…思わず我に返る。

2020年7月24日 (金)

幻の夏

Olympic1964NHKFM「ブラボーオーケストラ」のスタジオ収録、4ヶ月ぶりに再開。ただし、この4ヶ月オーケストラのコンサート自体がなかったので、8月から9月放送分はテーマごとに過去の演奏から選曲し新たに解説を加えた特別編。

8月2日(日)放送の第1回は「はじめの一歩」というテーマで、現代音楽のはじめの一歩であり、日本の作曲家たちの音楽人生にとってもはじめの一歩となったドビュッシー「牧神の午後への前奏曲」(エッティンガー)とストラヴィンスキー「春の祭典」(バッティストーニ指揮東京フィル)を。

8月16日(日)放送の第2回は(この夏に開かれるはずだった幻の東京オリンピックに思いを馳せて)「スポーツの祭典」というテーマで、古関祐而「オリンピックマーチ」、「ウィリアムテル序曲」「軽騎兵序曲」(指揮:広上淳一、バッティストーニ、外山雄三ほか)などなどスポーツにちなんだ音楽を。

本来なら今日(7/24)から東京でオリンピックが開かれていた筈だが、幻になってしまった。改めて1964年のあの東京オリンピックを思い出すと、懐かしさと不思議さで夢のような気がする。そう言えば、今回放送を収録したNHKの放送センターも、当時オリンピック用の国際放送センターとして建てられたものだし、首都高速道路も新幹線もあの頃どたばたと急遽作られたもの。その魔法のような突貫工事ぶりをぽかんと見ていた私は当時小学校6年生だった。今小学生の子供たちはこの幻の夏のオリンピックをどう記憶するのだろう。

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