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2023年9月11日 (月)

西村朗氏のこと

2 盟友:西村朗が逝った。 

1984年(31歳)頃、同い年・似た体型・オーケストラ好き・名前が三文字…という落語の三題噺のようなつながりで出会った生涯の友人である。

大阪出身の彼は「浪速商人」型、東京出身の私は「江戸職人」型、と明らかに性格もタイプも違うのだが、「世紀末音楽研究所」というナゾの組織を作って酒を飲みに行ったり旅行に行ったり音楽論を戦わせたり。作曲家仲間と言うより「悪友」という感じだった。

もともと彼は、私と出会う10年も前から各種作曲コンクールを総なめにして「天才」の名をほしいままにしていたが、その後も音楽賞や芸術賞や音楽監督や審査員や教授などなど役職や冠の類いを馬に食べさせるほど貰いまくり、さらに多種多彩な曲を(泳ぐのを止めると沈んでしまうサメか何かのように)書きまくり現代音楽界の重鎮にのし上がっていった。

一方、私はというとコンクールに落ちまくりの出遅れ組からようやく這い上がってデビューを果たしながら肝心の現代音楽に反旗を翻して戦線を離脱。そのあとは賞なし役職なし経歴なしのヒラの作曲家のままで、彼とは身分の差を極限まで広げてしまったのだが、出会うと一瞬にして若い頃の「悪友」の間柄に戻ってしまうのが面白い。

50歳になった時の対談で「お互い50になったね(よく生き残ったね~)」と健闘を称え合った後、彼が「これで人生ちょうど半分来たってことかな」と言うので「おいおい、百歳まで生きるつもりか?」と驚いたのが昨日のことのようである。

とは言え、ここまで好き勝手なことをやって、お互いこの歳まで生き残ったのだから、キミの死を早いとも惜しいとも悲しいとも思わない。そのうち私もそっちに行くからその時また一緒に酒でも飲もう。

2023年9月10日 (日)

音楽とは何か

Photo_20230911070901 先日(8日)、富山の桐朋学園大学で「音楽とは何か」という特別講義を企画して貰ったのだが、突然の体調不良で中止(延期)することになってしまった。

実は、音楽大学で講義をするなどと言うのは50年近く作曲家をやってきて初めて。まさに一期一会の機会だったのだが…、身分不相応のことをやろうとして天の怒りを買ったのか、音楽の神が「真相の暴露」を嫌ったのか。

 

2023年8月27日 (日)

LEO箏リサイタル

230827 浜離宮朝日ホールにLEO箏リサイタルを聴きに行く。

彼は吉村七重サンから「弟子のひとりにヘンな子が居る」と昔から話に聞いていた人。邦楽の人は絶対的に持っていない若い世代特有のビート感(西洋的リズム感)とMaj7を美しく奏でられる音感(ピアノ的モード感)を持っている。

ただし、これは邦楽からすると本来NGな要素で、「音が平均律で音楽がすべて4拍子になってしまう」というのはもっとも邦楽らしくなく忌み嫌われる点。伝統的な家元に弟子入りでもしようものなら徹底的に叩き直され修正されただろうが、沢井一恵さんや吉村七重さんの元で(いいんじゃない、それはそれで…とでも言われたのだろうか)最大の弱点を最大の長所としてすくすくと育ったようだ。

結果、私や坂本龍一氏の影響を隠さないモード感の音楽から、若い世代の作曲家との共同作業で生み出すミニマルミュージックやエレクトリックなビートの音楽、そして遊び心に満ちた現代音楽風サウンドまで、「箏」という楽器に時代を生き抜く(そして生き延びる)強力な翼を付加させた功績は大きい。

今は「こんなことも出来る」という豊かな可能性を披露する段階だが、やがて生涯にわたって共同制作が出来る強力なバディ(相棒)を得たとき、大きな作品が開花する予感がする。

2023年8月23日 (水)

慶應義塾高校 in 甲子園

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数ヶ月ぶりにテレビを付けて母校:慶應義塾高校(1971年卒業)の甲子園決勝を見る。まだ「普通部」と呼ばれていた頃から107年(1916年/大正5年!)ぶりの高校野球全国大会優勝というから、もはや天変地異のレベルである(笑)

私もそもそも「作曲を極めようと思って」慶應に入った変人の仲間なので人の事は言えないが、プロ野球が一般的になる前(1903年/明治36年。慶早戦)から野球をたしなみ、クラシック音楽が日本に定着する前(1901年/明治34年。ワグネルソサイエティ)からオーケストラや合唱をやっていたりと、慶應は日本のアマチュア文化の総本山。「遊びをせんとや生まれけむ」を地で行く「本気の道楽」こそが校風(のような気がする)。ひとまず「おめでとう」。次の優勝は22世紀だ!

2023年8月 7日 (月)

夏の空

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2023年7月17日 (月)

灼熱の惑星

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2023年7月13日 (木)

黄金の2ページ

Vnc
外山雄三さんの〈ヴァイオリン協奏曲〉(1964)のこのページは、冨田勲さんの〈新日本紀行のテーマ〉(1963)と並んで、和の景色が壮大に広がるオーケストレイションの「聖典」。

全楽器(弦/木管)のユニゾンに高音のホルンが対旋律でからみ、パーカッション(和太鼓風のティンパニと木鉦)が合いの手を入れる。何か「なんとか効果」のような名前をつけたくなる絶妙の響き。

2023年7月10日 (月)

近くの森と遠くの空

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