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    作品視聴…映像付き
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  • 《図解クラシック音楽大事典》(学研)イラストとまんがでオーケストラや楽典から音楽史までを紹介する掟破りの入門書。旧〈音楽大事典〉の超大幅改訂復刻版。
    作曲は鳥のごとく》(春秋社)自らの作曲家生活を綴った独学の音楽史@2013年3月刊
    《調性で読み解くクラシック》(ヤマハ)調性および音楽の謎を楽理・楽器・科学・歴史から読み解く文庫版入門書。
  • ブラボー!オーケストラ
    ・NHK-FM 毎週日曜日19:20~20:20放送。毎月第1-2日曜日(+α)東京枠解説担当。
    ・11月06日/13日

2016年12月 1日 (木)

40段スコアの日々

Score40_3 ひさしぶりに大型のスコアを書いている。

とは言っても新作ではなく、ニューイヤーコンサートのフィナーレで演奏する某名曲の5分ほどの頼まれものアレンジ。「その日の舞台に登場した歌手や演奏家が最後に全員で演奏できるように」…という注文なので、ソプラノ・テノール・ヴァイオリン・チェロ・ピアノ・合唱それにハープやチェレスタが加わる3管編成フルオーケストラ…というなかなかにとんでもない巨大編成である。

全部を縦に並べると五線が34段。楽器群の区切りの空段を加えると全40段ほど必要なので、昔の手書き時代だったら、まず40段以上の巨大五線譜を手に入れ(もちろん専門店でないと手に入らない)、そこに上から下までパートに合わせた小節線を書き込むところから始まる大仕事だ。

なにしろオーケストラともなると1小節4/4で音符4つとは限らず、小節は決して均等な幅ではない。十六分音符の刻みとか装飾音とかが加われば、1頁が4小節だったり9小節だったり小節の幅はころころ変わる。さらに3/4だの5/4だの変拍子が混じれば、拍に合わせて小節の幅を計算する必要がある。なので、途中で音を書き加えたり変更したりしようものなら、上から下まで全40段、線引きからやり直さなければならない(しかも40段近いスコアは大きすぎて普通の机には乗らず、製図台のような特殊なデスクが必要になる)。これが結構大変な作業であり、「あぁ、小節線だけ引いてくれる無給の助手がいてくれたらなぁ」と何度思ったか知れない。

・・・のだが、今はしれっとMac & Finaleがやってくれる。おかげで老眼と腰痛の隠居老人でもパソコンで巨大スコアが書けるわけだが、若い頃こんな便利なものがあったら人間がダメになっていたと思わないでもない。今はもう「ダメになっている」ので全く問題はないわけだが…。

2016年11月26日 (土)

Finale version 25

Finale25Mac OS Sierraに対応した新しいFinale version 25登場。早速ダウンロードしてみる。

新OSに対応したという以外さほど目立った大きな変化はないが、64ビット対応ということで随分動作が速くなった。特に制作中のプレイバックにHuman PlayBackを使うと音が出るまで時間がかかるのでOFFにしていたが、その待ち時間がほとんどなくなったのは嬉しい。

もうひとつ、今回のver25で制作したファイル.musxは、旧版とも互換性があるらしく2014でも開ける。今までは最新バージョンで制作したファイルが、旧版では金輪際開けないという悪夢のような仕様だったのだが、それは解消した(というより、それが当たり前なのだが)ようだ。

そのほか、移調楽器を実音で入力し再生できる…とか、大きな拍子記号(変拍子の曲などで便利)を使える…とか、点線スラーが描画できるようになった…とか、マイナーチェンジが幾つか。以前から「画像(図形の音符や演奏指定の波形など)を書き込めるレイヤーがあればいいのに」と提言していたのは叶わず。まあ、そんなものを入力してもコンピュータ氏が「これ、どうやって音にしたらいいんですか?」と悩むだけなので仕方がないと言えば言えるのだが。

2016年11月24日 (木)

ブラボー!オーケストラ12月分収録

Dvorakbeethoven東京で11月としては54年ぶりの雪が降りしきる中、NHK 403スタジオでFM「ブラボー!オーケストラ」12月分2本の収録。

12月4日(日)放送分は、ドヴォルザーク:序曲「謝肉祭」とチェロ協奏曲(vc:岡本侑也)。尾高忠明指揮東京フィル(6月10日@第102回オペラシティ定期より)

12月11日(日)放送分は、ベートーヴェン:交響曲第5番〈運命〉、ヴェルディ「マクベス」から舞曲、序曲「ルイザ・ミラー」。バッティストーニ指揮東京フィル(10月9日@第105回オペラシティ定期より)

2016年11月21日 (月)

忘れっぽい天使 Ⅱ の2

Cd_fukudajc3拙作〈忘れっぽい天使Ⅱ〉が収録された新譜CDをNAXOS Music Libraryで聴く。「日本のギター作品集3」(Naxos)。演奏はg:福田進一、Hm:和谷泰扶両氏。

ハーモニカとギターがどこまでも懐かしく優しい世界を紡ぐ好アルバム。曲については、以前このCDの録音サンプルを聴いたときのBLOGを参照のこと。

実は 〈天使Ⅱ〉と〈ベルベットワルツ〉という…自分の中では一番ゲンダイ寄りとポップス寄りの極端な2曲を選曲したと聞いた時は「違和感ありすぎでは?」と心配したが、この2人の名手の前ではそんなことは杞憂でしかなかったようだ。武満徹「12の歌(抜粋)」、林光「裸の島」、北爪道夫「オラショ」など響きと旋律の美しい作品が並ぶ中にさりげなく入っていて、なかなかステキな佇まいである。

2016年11月19日 (土)

田部京子リサイタル

Tabe1119浜離宮朝日ホールへ〈田部京子リサイタル〉を聴きに行く。

曲目は…
・モーツァルト:ピアノソナタ第11番イ長調
・ブラームス:2つのラプソディ
・シューベルト:ピアノソナタ第18番〈幻想〉

シューベルトの命日(11月19日)にちなんでのリサイタルということもあり、白眉は何と言っても18番のソナタ。冒頭の静寂の中から聞こえてくるかすかな旋律からもう「向こうの世界」に魂が吸い寄せられるような…あまりに透明な水の底を覗き込んだときの美しいと言うよりその深さに気が遠くなるような…ちょっと希有な体験をした。

彼女のシューベルトは、デビュー盤(21番)が既に作曲家晩年の闇と深淵を聴かせていたが、どちらかと言うと明るく端正な印象の18番でその深みを覗き込むことになるとは…。リアルに闇と深淵の只中に居る晩年の作曲家(私)にはちょっと怖い世界ではあるが、微塵も濁りのない澄んだ透明感で紡がれる音楽はどこまでも美しい。

作曲家が闇と深淵を描いても、演奏家がそれを優しく包み込む。「ファウスト」でいう「永遠に女性的なるものに救済される魂」…これは日本人の男である私にはさっぱり分からないロジックではあるのだが…が感性を通して身体に染みこんでくるような気が一瞬した。もしかしたらこれが彼女の会得したドイツロマン派の神髄?なのかも知れない。

2016年11月17日 (木)

iMac回収修理

Imac先週、メインマシンに使っているiMac(27inch/Late2012)の調子が悪いので修理に出すことにした。

ここ数ヶ月、時々再起動しなくなるトラブルが続き、SMCリセットをするとしばらく持ち直していたのだが、遂に再起動しなくなり、ついでにモニターの首のヒンジも折れてしまったのでAppleサポートに電話。10kg近い機体を抱えてタクシーでAppleStoreへ…は無理そうなので、引き取り修理に来て貰うことにした。

修理は一律5万円(¥47,000)とのこと。少々高いが、最悪買い換えも想定していたし、4年前のマシンとは言え結構ハイスペック(3.4GHz i7, 32GB,1TB)仕様なので、まだしばらく使い続けたいということで依頼。

特に梱包する必要もなく、電話した翌日に宅配便業者がiMac専用のケースを持参して、あっさり本体だけを引き取って行く。「大体、1週間か10日見ておいてください」とのことだったが、4日め(実質丸3日間)の昼にはきれいになって帰ってきて、その早さにもちょっと感動。

結局ロジックボードとヒンジの交換だけで、HDなど中身は元のまま。とは言え、ロジックボードを替えたことで色々なソフトの「認証」にトラブルが発生。(特にFinaleは、故障したマシンの認証解除をカスタマーサポートに依頼→解除を確認→新たにライセンス認証…という段取りが必要)元通りになるまで少々手間がかかってしまった。

それでも、ほぼ新品の体になった愛機に感慨ひとしお。自分の生身の身体の方も、ポンコツ化したら回収修理で新品と交換……と行けばいいのだが。

2016年11月15日 (火)

紅葉@京都

Kyotoc骨休めに紅葉の京都へ。

まだ紅葉にはちょっと早いか…とも思ったが、定番の永観堂や南禅寺あたりはなかなかの鮮やかさ。寒いと思って少し着込んでいったのだが、 前日の雨が上がって暖かくなり、散策しているうちに汗だくになる。

昼、後白河法皇ゆかりの「法住寺」で身代わり不動尊の大祭。小さなお寺なので大祭といってもこじんまりしたものだが、笛や箏の演奏や山伏と鬼の行列があり、最後に護摩焚きという地元っぽい可愛らしいお祭。今様狂いの後白河法皇(松田翔太サン)のにやりと笑った顔が浮かんできて思わず顔がほころぶ。

Kyotod このあたりは大河ドラマ(平清盛)の下調べでも何回か訪れた「六波羅」の地。すぐ隣が後白河と清盛ゆかりの三十三間堂で、最近そこからちょっと歩いたところに新しくフォーシーズンズホテルが出来たそうなので、ちょっと覗いてみる。お金持ち外国人向け?の高級ホテル仕様だが、装飾は木の感触が多くどこか和風な処があって、着物姿でも釣り合うのが京都風か。元は重盛の屋敷があった場所なのだとか。

Kyotof夜は、柳馬場通りの料理屋でお酒を飲んだ後、雲間から見え隠れする大きな月(スーパームーン)を愛でる。前日(14日)の満月は天気が悪くて見られなかったが、今日が十五夜。月の出が17:30で、20時頃には東山の上に良い感じに浮かぶ。ほろ酔い加減で見上げると、ちょっとギョッとする大きさだ。

850年ほど昔、かの法皇もここから月を見上げ、今様を夜通し喉がかれるまで歌われのだろうか。♪月はおぼろに東山〜(…は、ちょっと違うか)

2016年11月13日 (日)

ブラボー!オーケストラ番外編

1113nhka渋谷のNHKホールで、「ブラボー!オーケストラ」番外編およびNHK音楽祭の一環の〈渋谷発!オーケストラ面白研究所〉に出演。

お客はすべてこどもたち(小学生)とお母さん。オーケストラの名曲を聴きながら国語・算数・理科・社会に関わる音楽の話をし、演奏にも参加してもらい、オーケストラに親しんで貰おうというコンサート。

私が「博士」役、中川翔子さんが「助手」役で司会を務め、オーケストラに関する「蘊蓄(へぇ〜な話)」や「クイズ」を交えつつ進行。中川さんは歌でアニメソングのメドレーも披露し、ゲストには高校生ピアニスト:牛田智大さんも登場。演奏は岩村力さん指揮東京フィル。

アニメソング・メドレーは中川翔子さんの番組「アニソン・アカデミー」で後日放送、クラシック曲の部分は新たに構成して「ブラボー!オーケストラ」で放送の予定。

1113nhkb

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