新実徳英氏のオペラ「白鳥」
新実徳英氏のオペラ「白鳥(しらとり)」の初演を聴きに名古屋へ行く。
全1幕3場で1時間半ほどのこの新作オペラ、序章、第1場、第2場、間奏曲、第3場…という部分からなり、独唱と合唱とオーケストラのための叙情的なオラトリオ…としても聴けるなかなか充実したスコア。
ストーリーは、あるような無いような…象徴的かつ抽象的な話なのだが、あえて要約すれば、輪廻転生して3つの時代に生まれ替わる恋人たちの物語。それを天の高みから白鳥が(永遠の生命の象徴のように)見守っている。
総じて現代音楽的なサウンドではあるのだけれど、2場の酒場のシーンでのシャンソンとか、3場の不思議なエキゾチック・ダンスとか、面白い音楽的趣向も多く、飽きさせない。
見事なパフォーマンスを見せてくれた合唱陣と、素晴らしい舞台演出(岩田達宗)にも拍手。
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