軽井沢で遅い夏休み
遅い夏休みで軽井沢へ。
清々しい緑の木立と木漏れ日ときれいな水を見ていたら、東京の夏ですっかり白濁し沈殿していた頭が、ようやくクランクランと動き出す。ちょっと面白いオペラのネタを考えついたので、しばし構想をまとめてみるつもり。
翌日、塩沢湖近くの高原文庫で武満さんの企画展をやっているそうなので見に行く。会場にはBGMで私の大好きな「弧(ARC)」が流れていたけれど、2時間ほど滞在していた間、お客はだれひとり入って来ず、静かで透明なひととき…
朝は、ホテル近くの雲場の池まで散歩に出る。観光客も少なく、まぶしいほどの空の青さと雲の白さ……はいいのだが、9月になると、夏の間やれなかった別荘の建築(観光シーズン中は禁止なのである)やメインテナンス工事が始まって、あちこちから工事騒音が聞こえるのが難点。でも、池のほとりではカルガモが日向ぼっこしていて、人を見ても逃げる気配もない。
16日(金)、NHK-FMシンフォニーホールの公開収録を覗きに軽井沢(矢ケ崎公園内)に今年4月オープンした大賀ホールへ。1階660席、2階(立ち見)140席、計800席の中型音楽専用ホール。曲目には、武満さんの「ノスタルジア」もあって、しばしその微温の美しさに浸る。