音楽のブツ切り
朝日新聞連載「ツウのひと声」(イラスト付き)掲載。
今回は、テレビやネットにおける音楽のブツ切り問題(?)について。
それにしても最近の世の中は、「できる」ということと「やっていい」ということは違う…という常識をあざ笑うかのように、「法律的に合法」・・「技術的に可能」・・「消費者のニーズ」・・「国民の総意」・・「時代の要請」・・などなど色々な言い訳の下に、様々な「やっちゃいけないこと」が横行している。小は「著作権法上問題さえなければ音楽をズタズタに出来る」・・「お金さえあればTV局でも球団でも買収できる」・・「工事の許可(あるいは運転免許証)さえあれば騒音をまき散らし環境破壊が出来る」・・から、大は「爆弾さえあれば世界中どこでも自由に無差別テロが出来る」・・「軍事力さえあれば他国の市民生活をメチャメチャにできる」・・まで。
…昔からこんなだったろうか?(…いや、そう言えば、昔からこんなだったかも知れない)。ここからミュージカル風に……「♪おお、なんでも出来る素晴らしい世界! 何でもやっちゃえば勝ち!」(リフレイン「どうして〈やっちゃいけないこと〉をやっちゃいけないの?」 )