ショスタコーヴィチの交響曲についての原稿を書くため、
このところ15曲を繰り返し聴き続けて頭がタコ漬け(*,*)。
苦虫を30匹ほどかみつぶしたような暗さと、
サーカスのピエロみたいな自虐的キッチュな踊りと、
二十世紀の歴史をすべて背負ったような壮大なヴィジョンと、
プライヴェートで悲観的な独白…のアンバランスな同居。
巨大で壮絶なテーマと、矮小で卑屈なパッセージの並列。
深刻きわまりない瞑想と、ふざけた発作的ギャグの混淆。
「そこがいい」のだけれど、同時に「そこがヘン」でもある。
でも、ヘンじゃない交響曲を書いてる作曲家なんて
いないけどね。 (…あんたもね)

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吉松先生
いつも楽しみに読ませていただいております。
ブログにされたのでコメントをつけられるのを発見!
ダメ元で送ってしまおう・・・と厚かましくもコメントさせていただきました。作曲工房におけるいろいろな話が大変為になっております。これからもますますのご活躍を楽しみにしております。是非京都でも演奏会を開いて下さい。
投稿: レイ@レイワークス | 2006年2月28日 (火) 10:48