アトム Concert 2006
アトムConcert、渋谷Bunkamura公演。フル・オーケストラと映像による子供のためのオーケストラ・コンサート。(演奏:船橋洋介指揮東京フィル。出演:アトム、ウラン。司会:中井美穂、ロボットASKA。企画制作:ジャパンアーツ、協力:手塚プロダクション、アストロアーツ、名古屋工業大学。舞台演出:クリエイション、映像:ソニーPCL)。私は原案と作曲・編曲・選曲およびイラストで参加。
冒頭に「子供たちのための管弦楽入門」、中盤に「ASTRO BOY 組曲」という並びは2年前の初回コンサートと同じだが、今回はホールを宇宙船に見立てて、宇宙人と音楽で交信するという不思議な演出。
後半最後のクライマックスでは、宇宙人がモニョモニョと電子音で信号送ってくるのを、オーケストラが第9を模して「友よ、そんな調べではなく、もっと喜びに満ちた歌で!」と応じ、宇宙人がアトムの歌のハミングから合唱になる・・・という仕掛けなのである。(オーケストラの方々もくすくす笑いながら第9のメロディがいつの間にかアトムの歌になるのを楽しんでいた様子)。
最後は、子供たちとオーケストラとで「アトムの歌(空を越えて、ラララ・・・)」の大合唱。この曲、原曲はきわめてシンプルなマーチなのだが、ゆっくり鳴らすとペーソスに満ちた名旋律に聴こえてくる。緩急自在にアレンジが利く実に不思議な曲だ。・・というわけで午前午後の2回公演ともほぼ満員の盛況で無事終了。
いや、それにしても、声というのは強い。いくらオーケストラを壮大に鳴らしても、子供たちが歌の一節を歌い出した瞬間の不思議な感動にはかなわない。音楽ってなかなか素晴らしいものだ。このコンサートを聴いて音楽に目覚め、作曲家に身を持ち崩す子供たちが出ないよう心から祈るばかりである(笑)・・・などと思っていたら、終演後の楽屋に、5歳で作曲をする天才少年くん来訪。「お、商売敵だな!」と握手する。大人げないな(笑)
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思いっきり身内のものですが、お初にこちらに書かせていただいております。
昨日のコンサート(身内ながら)やっぱり感動しました。
途中つまづいて苦しくなるも、スタッフにご迷惑をおかけしひれふすも、スタッフのフォローに涙するも、そんな苦しみのすべては吉松さんの音楽を聴けばふっとびます。
この企画続けてこられて本当によかった。
吉松さんの音楽には幸せな気分になれる魔法が秘められていると思います。何度聴いてもそう思います。
余談ですがしばらくの間は私の携帯の着うたは「ASTROBOY鉄腕アトム」とさせていただきます。きっと元気で仕事に励むことができるでしょう。(笑)
投稿: 担当マネージャー | 2006年4月30日 (日) 12:44