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2006年4月 6日 (木)

生まれなかった音楽への鎮魂の舞

Scrap ここ1年ほど書き進めていた合唱とオーケストラの作品のスケッチを、仔細あって破棄することになる。昔なら庭で焚き火でもして燃やすところだが、最近は「廃棄物の処理に関する法律」とやらで出来ず、紙屑と一緒に燃えるゴミの日に出すしかない。まったく風情も感傷も何もあったもんじゃないな(笑)。これで、もう2度と合唱を書くことはないだろう。アーメン。

 …と祈っていて、ふと思い出したのだが、むかしむかし私がまだチンピラ作曲家だった頃(今でも充分チンピラ作曲家だが)、合唱と吹奏楽方面からひどく屈辱的な扱いを受け、その時「憶えていろよ。私がどんな大作曲家になっても、合唱と吹奏楽だけは絶対に書かないからな!」と一人勝手に今月今夜の月に誓ったのだったっけ(笑)。

 あれから30年近くがたち、そこまで意固地になるのも大人げない…と思って書き始めたはずだったのだが、呪いはまだ有効だったようで、結局また振り出しに戻ってしまった。よくよく縁がないのだな。

 実は、このところ、コンチェルトが2つほど続けて流産となり、今回を含めると3つの大作が生まれ落ちずにこの世を去ることになった。でも、それはとりたてて珍しいことではない。この世界では、無事に生まれることは「類いまれなる幸運」で、無事に育つなどというのは「有りうべからざる奇跡」なのだから。

 花に嵐の例えもあるが、さよならだけが人生さ。

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コメント

吉松先生にそんな“今月今夜”があったと知らず、結構、“例外”の吹奏楽曲、祝典序曲「鳥たちへのファンファーレ」好きなんですけれど。
先生には、不本意かも分かりませんが、今晩は、この曲を私のブログで推薦盤にしてしまおうかと思ってしまっている天邪鬼
です。

先生の合唱曲も是非、また復活(リサイクル?)させてください。
そういえば、交響曲第2番は最終楽章に、合唱を入れるという構想があるとお聞きしたことがありますが、その折には、地声合唱の“芸能山城組”さんの合唱なんかがぴったりきそうだと勝手に思っておりました。

今に、吉松隆音楽全集に収録しますから、そういうのは捨てずに机の抽斗にでもしまっておいてください。

ストーンズ、初の中国公演控え会見「演奏禁止は5曲」
 ロック界の大御所、ローリング・ストーンズが7日、中国での初公演を前に上海市内で記者会見した。ボーカルのミック・ジャガー氏は「初めてで興奮している」と語る一方、中国文化省からコンサートで「ブラウン・シュガー」や「ホンキートンク・ウィメン」など5曲の演奏を禁止されたことも明らかにした。

 ストーンズは2003年4月に上海と北京でコンサートを予定していたが、重症急性呼吸器症候群(SARS=サーズ)のまん延を理由に中止した。麻薬を暗示しているとされる「ブラウン」など4曲は当時と同じというが、今回は1曲が追加で禁止された。

 だが、ジャガー氏は「幸い我々にはほかに400以上演奏できる曲がある」と悠然。さらにスポンサーのドイツ銀行にひっかけたのか「駐在している外国の銀行員の道徳を守るためじゃないか」と軽口で応じた。

 8日夜のコンサートのチケットは最高で3000元(約4万4000円)。(上海=川瀬憲司) (10:24)

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