作曲家のひねくれた人生
夜、NHK-FM「ベスト・オブ・クラシック」のN響コンサート生放送に解説でゲスト出演。
ラヴェルのエキゾチックな逸品「スペイン狂詩曲」、モーツァルトの暗いロマンが疾走する「ピアノ協奏曲第20番ニ短調」、ほとんどピアノ・コンチェルトのシマノフスキ「交響曲第4番」、そして、ウィンナ・ワルツをリング変調したかのようなラヴェル「ラ・ヴァルス」という組み合わせ。ピアノはポーランド出身のアンデルジェフスキ。指揮はデュトワ。
番組の放送時間は9時10分までで、コンサート終了予定は8時58分。そのため事前の打ち合わせでは、生演奏が終わった後、残りの放送時間は昔の録音(ベルリオーズの序曲)をDATで10分流して「お疲れさま」のはずだった。…のだが、演奏が1分ほど押してしまい、「やれ、終わった」と放送用ブースに戻ったところ、いきなり「録音が入らなくなりましたので、あと9分何か話してください」のメモが!
おかげで、モーツァルトが聴衆のイヤがる短調をわざと弾いた話やラヴェルが拗ねて勲章もらわなかった話などをしゃべることになり「どーせ、作曲家なんてみんなひねくれて生きてるから、死んで100年くらいたたないと食えないンですヨ」と、言わんでも良いことで盛り上がる。
で、最後に、司会の山田美也子さんが「それでは、ヨシマツさんもひねくれた人生をお送りください…」とにっこり。しまった。こういうのを、墓穴を掘る…と言うのだな(笑)。
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