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2006年4月 9日 (日)

現代の音楽を憂える青年の主張

Cut 日本人の書いた交響曲というのに興味があるという若い人に、…クラシック音楽界の〈現代の作品〉の扱いって本当におかしいですよね、と絡まれた。

 うんうん、わたしゃもう隠居の身だからよう分からんが、そうかもねえ。最近、現代音楽専門のコンサートや放送が絶滅同然になって、新しい作品が聴けなくなってるじゃないですか。そのくせ、モーツァルトだのベートーヴェンだの「もうわかった」というような過去の名作ばかりをうんざりするほど繰り返し演奏する。これって例えば、生きてる作家がたくさんいるのに、本屋にはゲーテとかシェークスピアとか紫式部とかしか並んでない…というのと同じでしょ?。

 ああ、そうだねえ。おかしいねえ。おかしいですよ。まあ百歩譲って現代の新作よりシューベルトやショパンの方が面白いとしても、じゃあ本屋に並んで平積みになってる新刊の推理小説はみんなコナン・ドイルより面白いですか?。ポップスの最新のヒット曲はみんなビートルズやプレスリーより面白いんですか?

 うう。そうだねえ。ひと言もないねえ。新しい音楽が演奏されなければ、聴き手の耳が育たないじゃないですか。で、聴き手の耳が育たなければ、才能ある作家が育たない。その結果つまらない音楽ばかり世にはびこれば、悪循環で才能のある人がますます寄りつかなくなる。自分で自分の首を絞めているようなものですよ。

 うんうん、おっしゃる通りだねえ。困ったねえ。悪循環だねえ。だからヨシマツさんも、交響曲が演奏されても1万円ちょっと…なんてビンボ臭い打ち明け話を書いちゃだめですよ!。って、わたしが悪いんかい!

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