美術と国宝の土曜日
工芸作家をやっている母の作品が展示されている「光風会展」を見に、上野の東京都美術館へ行く。
一般公募で入選した作品も含めると、この会だけでも絵画から工芸まで約800点。しかも、同時期に会場を隣り合わせてモダンアート展、創元展、版画展、示現会展、日彫展など6つもの展覧会がひしめいているから、合計すると数千点の作品が上野のお山に集まっていることになる。
これだけの数の作品にそれぞれ「創っている人」がいて、その数だけ「人生」があって、「悩み」があって、「困っている家族(?)」がいる…と想像しただけで気が遠くなるな(笑)。
ついでに、国立博物館でやっている「最澄と天台の国宝」展にも寄る。邦楽作品のCDを作るので、そのジャケットのデザインの参考に…と思ったのだが、くすんだ古い仏像とお経と絵図が並ぶだけの地味な展示を、たくさんの人が行列を作ってまで観賞しているのにはちょっと驚いた。
会場の入り口で叫んでいたお姉さんの一言「どうして、こんなのにこんなたくさん人がいるのよッ?!」…に、私も激しく同感。日本ってつくづく面白い国だ。
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