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2006年4月11日 (火)

続いちめんのモーツァルト

 モーツァルト本巡りの続き・・・
*アインシュタイン「モーツァルトその人間と作品」(白水社)
*アンリ・ゲオン「モーツァルトとの散歩」(白水社)
*ドン・キャンベル「モーツァルトで癒す」(日本文芸社)
*吉田秀和・高橋英郎「モーツァルト頌」(白水社)
*篠原佳年「絶対モーツァルト法」(マガジンハウス)
*深川光司「モーツァルト・ダイエット」(ベストセラーズ)

Title 興味深かったのは、音楽療法を説くD.キャンベルの著(原題は〈モーツァルト効果〉)。モーツァルトを聴くと頭が良くなる…という類いの話は基本的に眉唾だと思っているけれど、音楽の中に含まれる高周波や特定の振動波が体の各部分へ共振する(東洋で言うチャクラの思想だ)…という視点から「ある種の音楽にはプラシーボ(偽薬)的な医療効果がある」と結論づけるなら、それは充分納得出来る。

 そもそも人間の「耳」というのは、二足歩行するに当たってバランスをとるのに最も重要な三半規管がある部分。「空間や環境そして身体の認識」と「音の重なりの認識」を同じ器官(耳)でやっていることが、実は音楽の謎に深く関わっているわけなのだ。

 だから、そのあたりを「耳は皮膚から分化したのではなく、皮膚こそが耳から分化したのだ」と言い切る(聴覚の研究者)トマティス博士の主張は面白い。つまるところ人間とは、「音を身体に共振させて感じる受信アンテナ」であり、音楽は「耳で聴く」のではなく「体で感じる」ものなのだから。

 人間という耳にとって、世界は、そして宇宙は、
 すなわち〈音楽〉にほかならない。
 人間は「考える耳」なのである(笑)

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コメント

人間は考える耳である・・・ステキな言葉です。
仕事柄、高周波に関する効果についてかなり調べました。
http://www.lifeact.jp/kazaoto/iyashikouka.html
に少し紹介していますので良かったらご覧下さい。

いちめんのいちめんの・・・という言葉は
宮沢賢治の春と修羅を思い出します。

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