CDリアル・ユーフォニウム
ユーフォニウムの外囿(ほかぞの)祥一郎氏の新作アルバムのサンプル盤が届く。(ピアノ:藤原亜美。佼成出版社:KOCD-2519)。
1999年に彼のために書いた私の「メタルスネイル組曲」op.80(全7曲)の初録音ほか、30〜40代の若い作曲家たち(伊藤康英、鍋島佳緒里、長生淳、中川俊郎、中橋愛生)による委嘱作品ばかり計6曲を集めたオリジナル・アルバムである。
このユーフォニウム(Euphonium)、通常のクラシック音楽界ではあまり知られていないが、ブラス・バンドや吹奏楽では〈中音域ブラス〉として不可欠な楽器。ベルリオーズやブルックナー、マーラーなどのスコアでは「テナー・チューバ」として使用され、ホルストの「惑星」などにも顔を出す。アルト・ホルンやバリトンは兄弟楽器で、音色としてはスライドのないトロンボーン…といった感じだろうか。
とは言え、さすがにオリジナルのソロ作品は滅多に無いので、いかに優れた委嘱新作を増やすかが奏者にとっては最重要課題かつ腕の見せ所。昨今は、新しい作品だからと言って、頭でっかちのいわゆる無調・前衛のゲンダイ音楽である事はむしろ稀で、それは今回のこのアルバムを聴いてもよく分かる。だから、演奏家たちも、もっと「こういう曲を書いてくれ!」と主張して、自分たちの時代の楽しくも美しい音楽を作曲家との共同作業で創るといい。200年以上も前に死んだヤツの音楽なんか、どうでもいいからさ(笑)。
ちなみに、拙作のタイトル「メタルスネイル(Metal Snail:金属蝸牛)組曲」はこの楽器が、金属製のカタツムリみたいな形をしていることに由来している。これも、どーでもいいことだけど(笑)。発売は、6月14日の予定。
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トロンボーンのスライドをはずして、音を出して見ましたが、ユーフォニウムって、こんな音でしたっけ?
そもそも、ユーフォニウム単独の音は、記憶にないなあ。
投稿: トロンボーン吹きの母 | 2006年6月12日 (月) 13:48