フォト

Home page

お知らせ

  • 音楽館
    作品視聴…映像付き
  • 楽譜出版《ASKS.orchestra》交響曲,協奏曲,室内楽などのスコアを電子版(PDF)で販売中。海外向け→**
    出版作品一覧→***NEW
  • 《図解クラシック音楽大事典》(学研)イラストとまんがでオーケストラや楽典から音楽史までを紹介する掟破りの入門書。旧〈音楽大事典〉の超大幅改訂復刻版。
    作曲は鳥のごとく》(春秋社)自らの作曲家生活を綴った独学の音楽史@2013年3月刊
    《調性で読み解くクラシック》(ヤマハ)調性および音楽の謎を楽理・楽器・科学・歴史から読み解く文庫版入門書。

リンク

« 大阪 de リハーサル | トップページ | ALL 吉松 CONCERT in 大阪 »

2006年6月21日 (水)

ワルキューレ@メトロポリタン・オペラ

Walkure メトロポリタン歌劇場の来日公演「ワルキューレ」を見に行く(NHKホール)。呑気なことにあんまり下調べもせず出かけたところ、第一幕ののっけから、ジークムント役が異様な(イタリア・オペラ的)声質と存在感。「あれは誰だ?」とパンフレットで確かめたら、プラシド・ドミンゴ(笑)。

 全体に、重厚でスペクタクルな神話劇というより、会話重視の叙事的心理劇といった作りで、音楽も心理描写にポイントを当てていて好感が持てる演奏。ただ、そういう情緒的な心理劇にしてしまうと、この4部作、なんとなくホームドラマ風に見えてきてしまうので、その手綱の締めどころが難しい。なにしろこのワルキューレ、ひとことで身も蓋もなく解説してしまうと、第1幕は「間男の不倫」、第2幕は「夫婦げんか」、第3幕は「娘の勘当」なのだから(笑)
 
 でも、ヨーロッパの歌劇場がこぞって妙に現代風な演出(舞台がダムや工場だったり、革ジャンのヴォータンやTシャツ来たジークフリートだったり)の「指環」をやっている昨今、正攻法なゲルマン神話的な世界で「指環」が観られるのは貴重。その独特な雰囲気に、若い頃NYで見たメトの舞台(その時はワーグナーではなかったのだが)を思い出してしまった。

« 大阪 de リハーサル | トップページ | ALL 吉松 CONCERT in 大阪 »

コンサート、放送」カテゴリの記事

コメント

作曲家にとっては、その時代に合わせたアレンジと、オリジナル版上演、どちらが嬉しいものなんでしょうか?
生まれた子供の成長と同じで、「どんなになっても、元気ならいいよ」なんでしょうか?

変わり果てた姿の我が子に、呆然とすることは無いんでしょうか?

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 大阪 de リハーサル | トップページ | ALL 吉松 CONCERT in 大阪 »