茨城・音探しの旅1
BSの仕事のロケハン…〈茨城の音〉探し…に水戸へ行く。最近(曲を書いてお代を貰うという)作曲家らしい仕事をとんとしていないので、出稼ぎに・・・(笑)
まず〈土の音〉を探るべくNHK水戸のスタッフ(番組ディレクター・カメラ・音声諸氏)と共に車で笠間の芸術の森公園へ。笠間焼の陶器を見せてもらい、色々叩いて見たり、土鈴や風鈴、野外オブジェの〈陶琴〉などを鳴らしてみたりする。そもそも陶器は「割れるので叩かないください」が前提なのだから、それを片っ端から叩いて音を出そうとするのは、かなり〈危険人物〉に違いないのだが、そこはそれ、作曲家の特権ということで(笑)。
続いて、創作陶器で音を出す試みをされている陶芸家伊藤公象氏のアトリエを訪ね、陶片を叩いたサウンドを聴く。深海からとれた土を焼いたというピンク色の貝のような形のオブジェや、紙片をひねったような形のオブジェなどが、乾いた響きの不思議な音の世界を奏でる。
そして、土で作った楽器の代表〈オカリナ〉を探るべく、平本孝雄氏のオカリナ工房を訪問。大小さまざまなオカリナが土から生まれ落ちる過程を見ていたら、むかしオカリナの多重録音で怪しげな作品を作ったことを思い出してしまった。音程が微妙な楽器というのは逆に、新しい不思議なサウンドを生み出す玩具でもあるわけなのだ。というわけで、黒光りのする手作りのオカリナによる素朴な土の香りの音色に酔う。
最終的には、これらをその地ゆかりの唄と一緒に組み込んでオーケストラと一緒に演奏する〈茨城の音楽〉を創る…というのが番組の趣旨らしいのだが、そんなことが出来るのか???(笑)・・・つづく
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