冥王星によせる哀歌
東京に帰ってきたら、太陽系の惑星がひとつ減っていた(+_+;)。
この8月24日に開かれた国際天文学連合(IAU)の総会で、冥王星(Pluto)は太陽系惑星に数えないことになったのだそうだ。その直前には、逆にセレス、カロン、ゼナ(2003UB313)を加えた12個が太陽系の惑星になりそうだというニュースがあって、冗談半分に「吉松サン、ホルストの組曲〈惑星〉に4曲追加した〈新・惑星〉を書いたら?」などと言われたばかりなのに。
とは言え、冥王星は(月よりも小さいし軌道も大きく傾いているので)惑星とは言えない…というのは天文学マニアの間では昔から「ほぼ常識」。その点は逆に不思議に思っていたのだが、アメリカ人(C.トンボー)が発見したから、巨大パトロンの後押しがあって70年以上も惑星の座にいたのサ…と聞くと(真偽の程は分からないけれど)、なるほど…と納得。星の世界も政治とは無縁ではないようだ。
それでも、今回のこの冥王星の降格について、かなり感傷的な(かわいそう…というような)意見が多いのは面白い。「おまえなんか小さすぎて惑星じゃない」と仲間はずれにされるのは、ひとごと(ほしごと?)ではなく身につまされる人が多いということか(笑)。
« 軽井沢の雲三題 | トップページ | クマのぬいぐるみ事件 »
コメント