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2006年10月 5日 (木)

オリオンマシーン@Asia Orchestra Week 2006

Orionm_1 アジア・オーケストラ・ウィークでの、トロンボーン協奏曲「オリオン・マシーン」上演を聴きに行く(東京オペラシティ)。trb:箱山芳樹、指揮:大山平一郎、舞台芸術国際フェスティバル・オーケストラ。

 この曲、作曲した時は特に「面白くしよう」と考えたわけではなかったのだが、箱山氏が演奏すると(特にカデンツァのパフォーマンスあたりで)独特のユーモアが滲み、会場からも思わず笑い声が…。もう13年ほど前の作品なので、今回は「自分が死んだ後では、こんな風に演奏されるのだろうなあ…」というような何光年かの距離感を持って聴いていたのだが…、うん、確かに、面白いかも知れない(笑)

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コメント

箱山さんが演奏されたオリオンマシーンの冒頭、前奏が少しあってトロンボーンの中音“D”のシンプルなロングトーンから始まるんだけど、会場の壁という壁、聴衆という聴衆、ホールの空間にある物すべてにその“D”が沁み込んで行く様子というのを、まるで目の前で見たかのような感覚をもった。

こんなことは自分の音楽体験の中でも初めての経験で、まあその一音ですべては決まったというか、箱山さん以外の人には絶対出せない強い生命力を持った音だったと思う。ライブCDでの演奏も素晴らしいし、今回の録音が、もしもなんらかの形で世に出たとしても、素晴らしさは間違いなく伝わるだろうけど、会場のその雰囲気というか空気感というか、音が沁み込んでいく感覚というものは、決して伝わらないだろうと思う。やはりライブならでは。

カデンツァではジャズの即興フレーズを吹きながら、いろんなパフォーマンスとともに演奏され、それも現場に居ないと決して分からないことだらけだった訳だけど、まあ僕が書けることもこの辺が限界。

それから実は伴奏のオーケストラのテナートロンボーンお二人、ソリストと絡む部分があって、興味津々で見ていたんだけど、なんとスタンドプレイでしたねぇ。テンポの速い8分の5拍子だし、突如立ち上がってソリストと同じフレーズを、ずれないようにハモらなきゃいけないので、大変だったと思うんだけど、万全でした。そちらの方もブラヴォーでした。

結局大絶賛な訳だけど、単に絶賛と一言でくくれないものがあって、僕個人的には寝不足の強行軍で行くだけでもしんどかったけど、本当に行ってよかった。再再々演を是非是非!!熱望であります。まだ聴いたことの無い方は、是非ライブCD聴いてみてください。

上記は古賀さんっていう方のBlog?

すみませんでした。皆さんに知ってほしかったので紹介しました。2年前でこうですから。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
だいぶ時間が経ってしまったけど、こういうことは印象が薄れないうちに書いておかないと。

日本フィルの横浜みなとみらいホールでの“ミュージックポート ヨコハマシリーズ”第195回定期で、首席の箱山芳樹氏のソロで、吉松隆氏作曲のトロンボーンコンチェルト“オリオンマシーン”を聴いて来た。(2004.3.13.)

初演(1993年)のライブCD(残念ながら僕は実演には接していない)も大変エネルギッシュな演奏で、一言で言うとすごくカッコイイ曲なんだけど、同業者で尊敬する大先輩の批評とかレビューなんていう類の文章は畏れ多くて、もちろん書けないけど、でも正直な感想なのであえて書かせてもらおうと思う。駄文なのは毎度のことで申し訳ないですが。
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あるところで見つけました。
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流石、箱様のオリオンマシーンは、宇宙のように奥深く、お星様のように遊び心満載でした。
素晴らしいの一言に尽きます。

この曲はNHKのサイエンススペシャルのような親しみやすいフレーズもあれば、ノリのよいポップスみたいな部分もある。かと思えば現代曲みたいな複雑さもあり、アドリブもある。
伴奏も難しい。特にパーカッション。
鍵盤とピアノ、ハープを指揮者前という珍しい配置をしている。そして、伴奏のトロンボーンも手前側に配置。ソリストと同調した動きがある為、こういった珍しい配置になっている。
他の小物系打楽器もいっぱい。銅鑼が大中小4種類、ウインドチャイムや複数の短冊付鋳物製風鈴(笑)、コンガ等。吹奏楽曲の打楽器群と同じぐらい並んでいる。(かといって、この曲を吹奏楽に落としたらつまらないものになるかも)

そして予想通り、トロンボーン御用達スッポンのプランジャー登場。
かと思えばコンマスやオケに向かって吹いたり、重音奏法したり、最後には吹きながら1posでストッパーで止めて譜めくりしながらリゲルに突入。
小技大技のテンコ盛りでした。

また生で聴きたい。
次いつだろう。
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皆様ありがとうございます。改めて吉松さんには、このような素晴らしい協奏曲を作曲していただき、深く感謝いたします。
今のところ再演の予定はありませんが、いずれその機会も来ることと思います。

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