フォト

Home page

お知らせ

  • 音楽館
    作品視聴…映像付き
  • 楽譜出版《ASKS.orchestra》交響曲,協奏曲,室内楽などのスコアを電子版(PDF)で販売中。海外向け→**
    出版作品一覧→***NEW
  • 《図解クラシック音楽大事典》(学研)イラストとまんがでオーケストラや楽典から音楽史までを紹介する掟破りの入門書。旧〈音楽大事典〉の超大幅改訂復刻版。
    作曲は鳥のごとく》(春秋社)自らの作曲家生活を綴った独学の音楽史@2013年3月刊
    《調性で読み解くクラシック》(ヤマハ)調性および音楽の謎を楽理・楽器・科学・歴史から読み解く文庫版入門書。

リンク

« オリオンマシーン@Asia Orchestra Week 2006 | トップページ | 13日の金曜日のマメ知識 »

2006年10月10日 (火)

ショスタコーヴィチ考〈バビ・ヤールをめぐって〉

Philipsaa_1 Blog「月刊クラシック音楽探偵事務所」更新。

 今回は、ショスタコーヴィチの問題作「交響曲第13番(バビ・ヤール)」をめぐる色々なお話。この曲、最初に出たレコードは、こんなに(←)怖いジャケットだったのだけど、憶えておられる方はいるだろうか? 

 番号は世にも不吉な数「13」番で、作品番号までop.113だし、冒頭から、「バビ・ヤールに墓碑はない」などというおどろおどろしい告発で始まり、ユダヤ人問題や当時のソヴィエトの内政問題に踏み込んだ詞のせいで当局ににらまれ、長いこと演奏禁止を喰らっていたという問題作。

 おまけに、バス独唱は最初から最後までアジ演説みたいな詩を語るし、コーラスはすべて男どものドスの利いたユニゾンだけ。揚げ句、冒頭に重く暗い問いを投げつけたわりには、フィナーレはどこか諦めたような軽やかで透明な響きのまま、あっちの世界に行って終わってしまう…という不可解で謎めいた曲。

 一体この曲は何? ・・・と首をかしげても、残念ながら答えはどこにもない。果たして熱き人道主義に燃えたプロテストの偉大な成果か、時代を読み誤った単なる迷作か? 今、歴史の審判への1ページが開かれる・・・(かも知れない)。

« オリオンマシーン@Asia Orchestra Week 2006 | トップページ | 13日の金曜日のマメ知識 »

音楽考」カテゴリの記事

コメント

Your site very useful! I shall visit again and I shall inform to my friends.

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« オリオンマシーン@Asia Orchestra Week 2006 | トップページ | 13日の金曜日のマメ知識 »