飲み屋で聞いたオヤジの正論(暴論)2?
1.いじめde自殺。「最近いじめで自殺した子供のニュースが多いわな。オレも会社でいじめられているから気持ちはよッく分かる。ただな、ニュースにすると今度は、いじめた相手とか教師とか果ては教育委員会のおじさんたちへの社会からの糾弾が始まるだろ。いや、当人が怒るのはいいやナ。でも、便乗して正義面して〈いじめ〉を非難しまくる連中。あれはまさしく〈いじめ〉の構造そのものヨ。なのに、当人たちはちっとも気付いていないんだワ。〈いじめてる本人はいじめてると思ってない〉というのがしみじみ分かる醜態だわなー」。…なるほど。確かに。
2.平等deいじめ。「そのくせ、最近の日本人が好きなのは〈平等〉って言葉なんだとサ。平等で差別や格差のない社会…ってなもんだな。でも、ちょっと考えてみナ。平等って普通は、低いところにいるものを〈みんなと同じ高いところ〉に引き上げるモンだと思うわな。でも逆に、高いところにいるものを〈みんなと同じ低いところ〉に引きずり下ろすのも、これもまた〈平等〉ってことなのヨ。
つまり、そもそも〈いじめ〉ってヤツも、根にあるのは差別意識なんかじゃなくて〈平等意識〉なんだワ。特に日本人っていうのは〈みんな一緒〉だわな。田植えでも稲刈りでも、みんな一緒にやるのが平等。同じものを食べ、同じものを着るのが平等。だからこそ、そこから外れるヤツは〈平等を壊すモノ〉として排斥するワケ。
でも、強いヤツに対してはそんなコト出来ないわナ。だから、弱いヤツや毛色の変わったヤツを、みんなと同じ普通のところから低いところに引きずり下ろす。つまり〈いじめる〉のヨ。これこそ〈平等〉の精神というわけだナ」。…うーん、それは恐ろしい指摘だなあ。
3.差別de区別。「そもそも人間たぁ、誰ひとり同じじゃないのヨ。それを全部一緒くたに〈平等〉扱いするのは平等に見えて平等じゃないわな。男も女も同じ仕事をさせてトイレも一緒にすれば〈平等〉か?。足が速いのも遅いのも老人も子供も全員42キロ走らせれば〈平等〉か?。金持ちからも100万円、貧乏人からも100万円税金取れば〈平等〉か?。そうじゃないよな。能力や性別や年齢や収入や容姿経歴前科や扶養家族の有るなしに応じて細かく〈正当に区別〉するのが本当の〈平等〉ってモンだ。そうだろ?」…うーん、でも〈正当に区別〉されるのって、〈不当に差別〉されるよりキツイような気も・・・(笑)
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