秋葉原発ロボットの未来
秋葉原のロボット・イベント(アキバ・ロボット運動会2006:秋葉原UDXビル AKIBA SQUARE)を覗きに行く。
たいして広くないスペースに連休とあって子供がビッシリ。というわけでオモチャ売り場に迷い込んだ大人の気分ではあったのだが、30センチほどの身長のロボットたちが、軽快なステップでサッカーをしたり体操をしたりするのに、しみじみ驚く。
これはもうサーボ・モーターの精度がここまで来たということなのだろう。もはや歩いたり踊ったりは当たり前。しかも、転んでもヒョイと立ち上がる。これの30倍ほどの大きさのものを作ってビルの街でガオーと言わせれば、もう立派な〈鉄人28号〉である(笑)。
写真↑は左から「PLEN(システクアカザワ):230mm/700g。¥262,500」「KHR-2 HV(近藤科学):353mm/1270g。¥89,985」「MANOI AT-01(京商)340mm/1410g。¥147,000」。もう、このくらいの値段で市販されているのだ。ほ、欲しい・・・
さらに目を引いたのは、アクトロイドという人間そっくりの接客ロボット(今回は右端のモデルのみの展示)→。
昨年の愛知万博でちらりと見た限りでは「マネキンが動いて話す」という以上の印象はなかったが、最新のモデルは肌にしろ手の動きにしろその美脚にしろかなりリアルな出来。これなら「ちょっと酔っぱらったセクハラおじさん」なら完全に人間の女性と間違うに違いない(笑)。
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残念ながら現在のロボットは、いくら人間に近くなったと言ってもまだまだ〈プログラムされている通りに動く機械人形〉にすぎない。
そもそも、電話回線に繋がっていない携帯がただの金属の箱でしかないように、個別のパソコンで操縦されネットに繋がっていないロボットは、所詮人間の形をした金属や合成樹脂の集合体でしかないわけなのだ。
でも、やがてロボットたちは端末として世界中のネットに繋がり、そこに生まれた人工知能とリンクする日が必ず来る(と私は信じている)。
その時こそ、すべてのロボットが「アトム」になる。
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