吉野直子リサイタル in フィリアホール
吉野直子さんのリサイタルを聴きに、青葉台(神奈川)フィリア・ホールへ。拙作「ライラ小景」の初演のほか、イサン・ユンからフォーレまでハープの名品を集めた〈ミューズとの出逢い〉と題するコンサート。
今回の新作は、「銀河鉄道の夜」を描いた…エピローグ〜ダンス〜モノローグ〜ワルツ〜エピローグ…というドラマ仕立ての5つのシーンからなる20分ほどの作品。静かに夢のように揺れるアルペジオの絶妙な美しさと、変拍子のアレグロで疾駆するダンスやワルツのスピード感の心地良さ。決して地上には降りてこない、天上の異空間での音のきらめき。・・・吉野直子さんの精妙きわまりないハープの響きを得て、夢は銀河を駆け巡る。
それにしても、こういう演奏に出会えた時、作曲家という仕事の面白さをしみじみと実感する。何しろ、ハープなど触ったこともないのに極上のハープの世界を作れるのだから!
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