フォト

Home page

お知らせ

  • 音楽館
    作品視聴…映像付き
  • 楽譜出版《ASKS.orchestra》交響曲,協奏曲,室内楽などのスコアを電子版(PDF)で販売中。海外向け→**
    出版作品一覧→***NEW
  • 《図解クラシック音楽大事典》(学研)イラストとまんがでオーケストラや楽典から音楽史までを紹介する掟破りの入門書。旧〈音楽大事典〉の超大幅改訂復刻版。
    作曲は鳥のごとく》(春秋社)自らの作曲家生活を綴った独学の音楽史@2013年3月刊
    《調性で読み解くクラシック》(ヤマハ)調性および音楽の謎を楽理・楽器・科学・歴史から読み解く文庫版入門書。

リンク

« 冬には冬の | トップページ | さよなら、サイレント・ネイビー »

2006年12月15日 (金)

まだ現代音楽かよ!

Bokumetu 現代音楽の最近の新作を、新人・中堅・大家を含めて幾つか聴く機会があった。蓼食う虫も好き好きと言うから決して悪いとは言わないが(実際、私もそうやってマメに聴いているのだし)「まだこんなことをやっているのか…」という深〜い脱力感と失望感とに襲われ、思わず(漫才風に)「まだ現代音楽かよ!」とツッコミを入れたくなってしまった(笑)

 私としては、かつて半分冗談・半分本気で「現代音楽撲滅!」などと宣言したものの、60年代に光り輝いた前衛音楽界の先達たちの作品の鮮やかさには敬意を抱いている。でも、その一瞬の「栄光(?)」を延々80年代90年代00年代と引きずり続けている「現代音楽」の(40年まったく進化のない)この退嬰ぶりは一体何の冗談なのだろう?

 もしクラシック系の創作音楽で「新しさ」への挑戦をするのなら、メロディでモーツァルトやチャイコフスキーを凌駕すること、リズムでジャズやロックを超越すること、サウンドでポップスや他のジャンルの音楽に拮抗することのはず。それなのに、中途半端な無調と中途半端なカオスでお茶を濁し続け、中途半端な同士で賞や委嘱や推薦をやり取りし合い、聴衆は完全に蚊帳の外。そんな「閉鎖社会」から一歩も出て来ないまま、ずるずるとこのまま21世紀も生きて行くつもりなのか? いや、生きて行けると思っているのか?

 ・・・おっと、いかんいかん。思わず熱くなってしまいましたな。21世紀に交響曲を書いているような非常識なヤツが、こんなところで常識を説いても説得力などゼロというもの。それに、この程度の義憤をぶつけて「そうだったのか!」と目覚める相手ばかりでしたら、世の中とっくに戦争もテロも犯罪もいじめも交通事故も財政破綻もワーキングプアもノロウィルスもなくなっているはず。隠居のつまらぬ愚痴と笑ってくだされ。げほげほ。あー、渋いサティがうまい。(・・・また、そのボケかよ!)

« 冬には冬の | トップページ | さよなら、サイレント・ネイビー »

音楽考」カテゴリの記事

コメント

吉松先生が三村ツッコミをご存知とは!

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 冬には冬の | トップページ | さよなら、サイレント・ネイビー »