ニーベルングの師走
昔から、年末というと毎年必ず「バイロイト音楽祭」の録音がNHK-FMから流れていたせいで、ワーグナーの「ニーベルングの指環」が聞こえてくると「いよいよ年の瀬」という気がしてくる。「パブロフの犬」ならぬ「ワーグナーの指環」である(笑)。
昨日の夜は第2夜の「ワルキューレ」が流れていたから、今日の夜は「ジークフリート」。そして31日の大晦日が「パルジファル」。もっとも、現実のバイロイト音楽祭は7月8月の夏に開催されているので、ヨーロッパのワーグナー党にとっては「指環」はむしろ夏の風物詩?なのかも知れないけれど。
それにしても、「第9」と言い「指環」と言い、肥大してその先どこにも行くところがなくなったデッドエンドの袋小路的な作品…という点で、実にこの2作は「年の瀬」にこそふさわしい気がする。
世の中すべて、始まったものには終わりがある。
そして、終わった処から、また何かが始まるのだ。
・・・というわけで、今年もあと4日。
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