胡蝶ディスクの夢
朝起きて机(かコンピュータかピアノ)の前に座り、徒然なるままに原稿を書いたり音符を繋げたりイラストのデッサンをしたりネットを検索したりしているうち、ふと気が付くと外は暗くなり夜になっている。
一日が一瞬にして消え去った感じで、手元にわけのわからない原稿や楽譜や絵が残されているものの、使い物にはならず、今日が天気だったかどうかの記憶もない。何というか…「ひゅん」という音と共に夜にタイムスリップしてしまった感じだ。
毎日こんなふうだから、50年ほど生きていても、人生の記憶は…数年分…いや、もしかしたら数ヶ月分くらいしかないかも知れない。まさしく胡蝶の夢である。
そう言えば、人間の一生(数十万時間分)をすべて映像にして記憶すると、その容量は数十〜百テラ(兆)バイトほど。これはDVD十万枚分くらいのデータ量になるが、最新のテラバイト級のハードディスクなら記憶できる時代になりつつあるという。
作曲家の場合、一日中見ているのは音符と文字がほとんどで、これは映像や画像に比べるとデータとしての容量はかなり小さい。しかも、それの数ヶ月分だ。別に最新でなくちょっとした安いハードディスクでも、一生分の仕事も記憶も思想も妄想もすべて…それこそ「ひゅん」という音と共に全部入ってしまうに違いない。
いやだな。それは…(笑)
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