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2007年2月

2007年2月28日 (水)

アトムハーツクラブ延期

Sakira 3月に予定されていたCD(アトムハーツクラブTRIO)の録音が延期になった。発売が…ではなく、録音が…である。念のため。

 そもそも今回のアルバムは、関西の演奏家(ピアノ:河村泰子さん)による私の作品集として企画されていたものだが、直前になってなんと収録予定場所のホール(栗東芸術文化会館さきら)とのジョークのようなトラブルが発覚。

 間に何人か人がはいっての話なので詳細は微妙なところだが、演奏者の方は、このホールが公募している「レコーディング&コンサート」という企画(CDの録音場所としてホールを無償提供してもらう代わりに、リサイタル・コンサートを無償で開く…という芸術文化振興の共同作業プロジェクト)に応募して、「3月にCD録音」という日程を確保したつもりだったらしい。
 しかし、2月末の段階でもその応募に対する合否の発表はなく、それなら正規の使用料を払うのもやむなしと連絡したところ、そもそもそれは正式の使用申込みでなかったとして、ホールはその日に別の予定を入れてしまっていたらしい。絵に描いたようなダブル・ブッキングである。

 まあ、「ただより高いものはない」と言うように、そういう話をとことん疑わなかった(そして確認を取らなかった)こちらにも落ち度はあるけれど、どうも私はことごとく「芸術文化振興」という類いの代物とは相性が悪いらしい。
 そもそも、私のやってるのは「芸術」じゃないので、振興される覚えもないのかも(笑)。

 というわけで、ただより高いホールはもうやめて、場所を替えて仕切り直し。

2007年2月25日 (日)

ヒゲの作曲家同盟

Bre NHKにてFMシンフォニー・コンサートの収録(3月分と4月の第一週)4回分。

 ブラームス(交響曲第3番)、エルガー(チェロ協奏曲)、リムスキー=コルサコフ(交響組曲シェエラザード)…という曲目を紹介していて、ふとこの3人の作曲家の大きな共通項に気が付いた。そう。みんなヒゲのオジサン作曲家なのである!

 かく言う私もヒゲのオジサン作曲家なので、なんだか思わず親近感が…(笑)

2007年2月22日 (木)

猫の日

Nekow_1 今日は「猫の日」…
 なんだそうだ。

 2月22日だから
 …にゃん・にゃん・にゃん

 ちなみに「犬の日」は11月1日。
 …わん・わん・わん 

 え? それがどうしたって?

2007年2月18日 (日)

ネコふんじゃッティーノ

Necopiano_1 同じく4月の子供たちのためのコンサート用に、ネコふんじゃったの主題による変奏狂想曲「ネコふんじゃッティーノ」のデッサン。

 これは、一本指で弾く「ねこふんじゃった」から始まって、モーツァルト風〜ショパン風〜ドビュッシー風〜ジャズ風〜と進化して、最後はラフマニノフ風の華麗なピアノコンチェルトに至るという「3分で聴くピアノの進化200年史」。

 そんなアホな曲の企画を誰が言い出したのか…と言うと・・・。はい、私がつい口を滑らせました(笑)。

2007年2月15日 (木)

コンガラガリアン狂詩曲

Congara 4月の子供たちのためのファミリー・コンサートで披露する名曲ポプリ(メドレー)のスケッチを進める。

 運命で始まり、バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、ブラームス、ロッシーニ、メンデルスゾーン、ビゼー、ヴェルディ、チャイコフスキー、ボロディン、シュトラウス、プッチーニ、プロコフィエフ、ホルストなどなど、古今の大名曲20曲を繋ぎ合わせて8分ほどで聴かせるトンデモ切り貼りメドレー。

 タイトルの「コンガラガリアン狂詩曲」はもちろん、こんがらがったハンガリアン狂詩曲の意。別に冗談音楽というわけではなく、至極大真面目な名曲メドレーなのだが、オーケストラは果たして吹き出さずに演奏できるのだろうか?(笑)

2007年2月11日 (日)

梅も桜も

Photo_6

ちょっと散歩で新宿御苑まで出たら
梅に混じって、桜が咲いていた。
もう春か・・・?

2007年2月10日 (土)

マタイ受難曲とジーザス・クライスト・スーパースター

Top_2 Blog「月刊クラシック音楽探偵事務所」更新。

 今回は、不遜にもキリスト受難劇の謎をテーマに語る「マタイ受難曲とジーザス・クライスト・スーパースター」。

 キリストの最後の日というのは、キリスト教徒でなくとも不思議に心惹かれる壮絶なドラマがある。そこには数々の「なぜ?」があるけれど、唯一無二の解答があっさり出るようじゃ2000年にも及ぶ深い信仰は育たなかったに違いない。

 マタイを始めとする直弟子たちですら「なぜ?」と思い悩んだイエスの言動と死の事実の不可解さこそに、キリスト教の真髄は秘められている。私は勝手にそう思う。というわけで御無礼御免の「マタイ・コード」。御笑読あれ(笑)。

2007年2月 6日 (火)

アイノラ編集

Haramachi3_2 赤坂のスタジオで、CD「アイノラ抒情曲集」(仮)の編集作業。

 OKテイクを繋げた〈1st Edit〉を元に、舘野泉さん、平原あゆみさん、録音ディレクター氏、プロデューサー氏、作曲家…という5人が狭いスタジオにこもって細かい部分の微調整をすること数時間。おかげで非常に美しい仕上がりになった(と思う)。

 題名(あるいは副題)について「吉松隆:左手のためのピアノ作品集」という案が出たところで舘野さんが、「でも、曲によってはちょっと右手も添えて弾いてるんだけど…」。「じゃあ、〈ちょっと右手も出て来る左手のための〉…」、「それに平原さんと3手で弾いてる曲もあるから…」。「じゃあ、〈ちょっと右手と両手も出て来る左手のための…〉」(笑)

 舘野さんは早速明日(7日)松山(愛媛)で、私のその〈ちょっと右手と両手も出て来る左手のための〉作品ばかりでリサイタルとか。

2007年2月 5日 (月)

Atom Hearts Club Trio No.2

Atom2_1 今年にはいってからジタバタと書き進めていたアトム・ハーツ・クラブ・トリオ第2番(Atom Hearts Club Trio No.2)op.79bをようやく仕上げる。

 私にしては珍しい純粋な室内楽曲(violin, cello & piano)…ではあるのだが、真っ当な作品ではないのは題名を見れば一目瞭然(笑)。なにしろ、もともとは12本のチェロ!のための組曲(全6曲)だったものを、後に弦楽アンサンブルのために改編し、今回それをさらにピアノトリオ用にアレンジし直したもの。ピアノ三重奏…というとクラシックの王道を行くイメージだが、この曲は邪道を行くロックンロール・ピースとでも言うべきか……。

 3月に、第1番ともどもCD録音の予定。乞うご期待。

2007年2月 2日 (金)

Naxos Music Library

Naxosyoshim 気が付いたらNaxos Music Libraryに私の作品集が登録されていた。Chandos盤の藤岡幸夫指揮BBCフィルの録音による全7枚のほか、Naxos盤の「朱鷺によせる哀歌」や、BIS盤の「デジタルバード組曲」も、これで24時間いつでもネットで聴けるようになったわけだ。

 ちなみに、このライブラリは、iTunesのように曲を買ってダウンロードするのではなく、月額1890円で24時間聴き放題…というシステム。まさしく、ショップではなくライブラリの感覚である。海外盤クラシックが中心で、Naxos、BIS、Chandosのほか、現代音楽好きにはたまらないWergoなどというレーベルもある。

 聴き手としてはこれほど便利なものはないが、作曲家やアーティスト達にとっては両刃の剣か。しかし、どんなマイナー盤もいつでもすぐに聴くことが出来る、というのは音楽を作る側からしても福音である。この方向で、この世に存在する(した)すべてのレコードやCDやテープの録音音源(初演だけで消えて行った現代曲も含めて!)が、こうやってライブラリ化されて聴けるようになったら、どんなに素晴らしいだろう!…と(ただの音楽好きとしては)夢見てしまう。

 ただ、自分の曲を自分でお金払って聴くと言うのは……なんか不思議な気分ではあるけれど(笑)

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