マタイ受難曲とジーザス・クライスト・スーパースター
Blog「月刊クラシック音楽探偵事務所」更新。
今回は、不遜にもキリスト受難劇の謎をテーマに語る「マタイ受難曲とジーザス・クライスト・スーパースター」。
キリストの最後の日というのは、キリスト教徒でなくとも不思議に心惹かれる壮絶なドラマがある。そこには数々の「なぜ?」があるけれど、唯一無二の解答があっさり出るようじゃ2000年にも及ぶ深い信仰は育たなかったに違いない。
マタイを始めとする直弟子たちですら「なぜ?」と思い悩んだイエスの言動と死の事実の不可解さこそに、キリスト教の真髄は秘められている。私は勝手にそう思う。というわけで御無礼御免の「マタイ・コード」。御笑読あれ(笑)。
「音楽考」カテゴリの記事
- 西村朗氏のこと(2023.09.11)
- シンハラ(2022.06.21)
- 微笑む巨匠たち(2020.01.28)
- 正しい助言と怪しい格言(2019.12.09)
- ことばの話・・・3(2019.08.25)
"復活"を確実にアピールするために
なるべく大勢の人の目の前で死んで見せる必要があった。
それが"十字架上での死"であり
"予言の成就"の真意だった・・・
というのはすごい指摘ですね。
"薔薇の名前"みたいなミステリになるかも。
投稿: ペテロ | 2007年2月11日 (日) 00:44
凄く興味深く、また面白く、読ませていただきました。
イエスも、魂のおもむくままに行動したら、
磔になっちゃった、ということかなー、と思いました。
ユダやぺテロのことは、ちょっとした未来が、
霊視できる人だったのかなー、何て。
バッハ、大好きなので、
2月24日、いけたらマタイ受難曲、聞きに行きます。
(バッハほど、心癒してくれる人いないです、私。)
投稿: vadim | 2007年2月17日 (土) 15:34
昨日みなとみらいホールで、聞いてきました!
ドレスデンフィル、ドレスデン聖十字架合唱団、それぞれのオペラ歌手、みんな超うまかったです!現世にいながら、天国にいるかのような、美しい聖なる音、でした。マタイ受難曲を全曲ナマで聴く、という経験もそうできるものではないかもしれないし。本当に行ってよかったです。
字幕で歌詞の翻訳が出るので、子供の時から知ってるキリストが、磔になる話を改めて聞きましたが、この年になって改めて見ると、どんなにつらかったかと思い、なけました。何も悪いことしてないのに、時の権力に恐れられて、侮辱され殺されたのです。凄いスキャンダル!
キリストが殺されたことで、キリスト教は逆にものすごく宣伝効果になり、これだけひろまることになったのでしょうが、それを演出したのは、やはり神や宿命、であり、キリスト自身はやはり人間ですから、宿命に操られたのだ、と私は思いました。神ってすごい事する・・・
運命にあなた、と見込まれたら、もう、どんな目に会うか、覚悟決めるしか、ありません。
バッハの曲も、バッハは鍵盤音楽が凄い、と勝手に思い込んでいたのですが、素晴らしい感動の箇所がいっぱいのマタイ受難曲、でした。
キリストが、命と引き換えに、自己犠牲して、人に尽くすことを示し、バッハが、それを入魂のマタイ受難曲にして、ドレスデンの人たちが、最高の演奏してくれたのに、帰り、クロークで、何が気に入らないのか、引き換え札をクロークの人に投げつけて、文句言ってる中年の男性がいて、ああ、なかなか趣旨は伝わらないな、と思ったことでした・・・
投稿: vadim | 2007年2月25日 (日) 19:56