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2007年4月13日 (金)

13日の金曜日の奇跡

Schoenberg_2 NHK-FM ベスト・オブ・クラシック(司会:山田美也子さん)に生出演。なんと13日の金曜日に、シェーンベルク先生がオーケストラ編曲したブラームス:ピアノ四重奏曲ト短調を聴く。

 なぜ「なんと」かと言うと、(以前にも書いたけれど)「13日の金曜日」はシェーンベルク先生の命日(1951年7月)。なにしろ、76歳(7と6を足すと13)の13日の金曜日に、1日中外に出ないで家に引きこもっていたのにもかかわらず、あと13分で翌日という真夜中に突然の発作で急死したという、まるでデス・ノートみたいな話が伝わっているのだ。「13」という数字を忌み嫌った「12音」主義者をこの日に天国に召した天使(なのか悪魔なのか)の皮肉は、考えるとちょっと怖い。現代音楽の始祖のこの不思議な死は「ダ・ヴィンチ・コード」みたいなミステリになりそうだ。

 不思議と言えば、この稀代の偏屈作曲家の(晩年の亡命先)アメリカでの一番の親友が、かの(ラプソディ・イン・ブルーで有名な大ヒット作曲家)ガーシュウィンだったというのも不思議だ。二人ともテニスと油絵が趣味だったことから、交友が始まったそうで、思えば、本日の1曲「ピアノ四重奏曲ト短調のオーケストラ編曲版」などは、(明るく伸びやかな彼の音楽の影響なのか)調性やロマンを取り戻した健全で楽しそうな(ロマン派の末裔としての)シェーンベルクの姿が垣間見える。
 しかし、この作品のスコアを書き上げた年、親友ガーシュウィンが脳腫瘍のためわずか38歳の若さで亡くなり、シェーンベルクは偏屈で孤独な日々に逆戻りする。悪魔はどこまでも皮肉なのである。

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コメント

私も同じ日に、会場で聞きました。「やっぱりブラームスはいい!」と聞き惚れて帰ってきました。
その晩、息子が愛機DSをぶっ壊し、13日の金曜日にふさわしい締めくくりとなったよん。

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