ピアソラの20世紀
Blog「月刊クラシック音楽探偵事務所」更新。今回はアストル・ピアソラの音楽との出会いについて回想する「ピアソラの20世紀」。
私が初めて彼の音楽を聴いて衝撃を受けた70年代には、一部マニアしか知らない「タンゴの異端児」でしかなかったピアソラ。その頃から私はことあるごとに「ストラヴィンスキー亡き後、現存する最大の作曲家はショスタコーヴィチとピアソラである」と言いふらしていたのだが、賛同してくれる人など(もちろん)一人もいなかった。
しかし、現在では「20世紀後半を代表する作曲家」にまで急成長。まさに「予言は成就された」のである(笑)。その不思議な30年についてのお話。
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私がピアソラと吉松隆の音楽を知ったのはほぼ同時期。
20世紀にこんな美しく情熱的な音楽が存在するなんて・・と両音楽家については追っかけとなりました。
ただ、ピアソラの場合、ピアソラ自身がピアソラ音楽の最高の再現者だったという証拠が録音として残っているというところが、少し悲劇的な感じがします。
クレーメルの演奏するピアソラは素晴らしいですが、その情熱の“炎”の色が違いはしませんか?ヨーヨー・マの演奏するピアソラはカッコ良いけれど、切羽詰った感が少なくありませんか?
そんなことを考えながら、ピアソラのウィーンライブや《ゼロ・アワー》を聴いています。
ピアソラの魂を具現しているのはむしろ、アサド兄弟やクロノスカルテットなど、直接薫陶を受けた人たちなのではないかとも考えたりします。
ということで、クレーメルとは実際に共演をして欲しかった。
投稿: garjyu | 2007年5月10日 (木) 16:32