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2007年7月30日 (月)

今さら管理された偶然性

Samplea 歴史的な自民党大敗の夜、FINALE 2007(楽譜ソフト)で〈Repeat ad lib〉(いわゆる「管理された偶然性」の書法)を入力する裏技をようやく編み出す。

 何を今さら…という話なのだが、実は手書きではいとも簡単でいい加減なこの技法(ちなみに私も「朱鷺によせる哀歌」などで30年前からさんざん使っている)が、逆にコンピュータでは(いい加減さを受け付けないので)どうしても出来なくて困っていたのである。しかし、これで今作曲中の作品にも使用可能となった。めでたい。

 もっとも、楽譜の上だけの裏技なので、プレイバックには効かない。演奏は「いい加減なことが可能な」生身の人間にやってもらうしかない。ここらあたりがまだまだ頭の固いコンピュータくんの限界か。(…などと書いても、普通の人にはまったく何が何やらチンプンカンプンだと思うのだけれど)

2007年7月28日 (土)

シュレッダーを買った

Shredder_1 最近、シュレッダーを買った。ちょうど小さなゴミ箱くらいのサイズの電動型で、A4のコピー用紙6枚くらいまでなら一度にクロスカットしてくれ、ホチキスがついていてもOKというタイプである。

 前々から、名前や数字や音符の書かれた書類とか封書とかは「何となく捨てにくくて」そのまま仕事場に不要書類として溜まりに溜まっていたのだが、これで片っ端から切り刻めば一気に処分できる!

 …と思って衝動買いしたのだが、切り刻んでしまうとなると(本当に復元不可能にして大丈夫なのかどうか)最終確認が必要なわけで、「片っ端から」というわけにも行かず、結構これが悩むところ。

 でも、切り刻むのは快感だ。
 うふふふふふ・・・

2007年7月27日 (金)

真夏に冬のヴィジョンを描く

Cepheus なんだか急に夏らしい暑さになった東京で、左手のためのピアノ協奏曲(ケフェウス・ノート)の作曲を粛々と進める。

 この曲、初演は12月だし、イメージとしてもどちらかと言うと冬の音楽。しかし、因果なことに、秋の音楽会シーズンに演奏される曲は、夏の間に書き上げなければならないのが、この世界の鉄則。かくして真夏の暑い盛りに、冷たい冬の星空のヴィジョンを描かなければならないわけなのである。

 ただ、よく言われることだけれど、映画などでは夏の暑い時期に冬のシーンを撮影すると、「寒さ」が映像により強く現われるとも聞く。実際には寒くないぶん「寒さを描く」ことに集中するせいだろうか。むかし、「白い風景」という曲を書いた時も、「雪がしんしんと降り積もる情景(雪景色)」を描いたにもかかわらず、作曲したのは真夏だった。真夏の東京で暑さにへこたれながら書くからこそ、「美しき冬のヴィジョン」に心底あこがれた音楽が出て来る……ということなのらしい。

 でも、出来ることなら涼しい避暑地で書きたいものだなあ。
 夏は苦手だ。

2007年7月25日 (水)

Blogデザイン模様替え

 Blogの機能がヴァージョンアップしたらしいので、デザインを模様替え。ついでに、黒ネコの時計があったので付けてみた →。

2007年7月24日 (火)

トランス・ワールド・ミュージック・ウェイズ

Fm TOKYO FMで「トランス・ワールド・ミュージック・ウェイズ〜吉松隆特集」収録。番組パーソナリティの田中美登里さんと私の音楽世界について語る1時間。

 今回のテーマは「吉松隆の思考回路」なんだそうで、デビュー作から最近作までのCDをいろいろ聴きながら、私の頭の中の…ゲンダイオンガクとかシベリウスとか交響曲とかオーケストラとか演奏家たちとか漫画とかコンピュータとかブログとか邦楽とかネコとか…についておしゃべりする。

 放送は、8月19日(日)10:00〜11:00am MUSICBIRD Cross Culture 「トランス・ワールド・ミュージック・ウェイズ」、およびFM仙台:8月18日(土)5:00〜6:00am、FM静岡(K-MIX):19日(日) 4:00〜5:00am、FM広島:同日5:00〜6:00am。(えーと。すべてウチでは聞けないんですけど…( ̄∇ ̄;)

 さらに、9月1日(土)には「スペシャル・セレクション〜吉松隆特集」として12:00〜17:00 MUSICBIRD The Classicで、インタビュウ(1時間)+自薦アルバム(4時間)という枠でも放送予定なんだとか。(まだちょっと先の話なので、忘れてしまいそう……)

2007年7月23日 (月)

作曲中ですが、何か?

Mad_2 作曲中の作曲家というのは、ピアノの前に座っているより、檻の中のクマみたいに部屋の中をうろうろしている方が多いような気がする。雑誌やテレビの取材で「作曲しているポーズをしてください」と言われると、一応ピアノの前に座りマジメな顔して楽譜を書き込むポーズをするが、あれは音符を書いているのであって、作曲をしているわけではないのである。

 うろうろが高じると、外に散歩に出ることになるのだが、頭の中でああだこうだと音符を組み合わせながら歩いているので、視界はほぼゼロ。前を見ていないからかなり危険である。
 それでも、部屋の中をうろつくよりは外気に触れる分だけ効能があるので、よく近所の神社の森を目指して歩きにでかける。しかし、このところ天気が良くないので、その効能が薄れぎみで、ストレスがたまっている。夏なら夏らしく、晴れて欲しいものである。

 ちなみに、最後の追い込みともなると、部屋の中をうろうろ…とか散歩で気分転換…どころではなく、ピアノか机にしがみついたまま数週間ほど(長い場合は数ヶ月ほど)動かなくなる。この状態の作曲家と、冬眠前で気がたっている空腹なクマには、決して話しかけてはいけない。

2007年7月21日 (土)

CDジャングル遭難

Cds 仕事場のCD庫は、(クラシックから現代曲までのそこそこ知られている曲なら)どんな曲でもまず1枚はCDがあるという宝物殿……の筈なのだが、先日来どうしても見つからない曲がある。

 聴いたことは間違いないし、カップリング曲も覚えているしスコアだって持っている。それなのに、肝心のCDがどこを探しても見当たらない。それほど「どうしても聴きたい曲」というわけではなかったのだが、捜索に延々と時間を費やすのも無駄なので、しょうがない買い直すか、とAmazonで検索してみると、国内盤は当のむかしに廃盤。

 さて、そうなると、どうしても聴きたくなるのが人情。ネットをあちこち探して輸入盤で手に入るところを見つけ、取り寄せることにした。届くのに10日から2週間くらいはかかるらしいが、まあ、仕方がない・・・・・

 ・・・・・と注文を終えて、何の気なしにCD棚を見上げたら


 そう、ご想像の通り。あったのである。

 くたびれ損の骨もうけ… ♪(>_<、)Y

2007年7月18日 (水)

FM シンフォニーコンサート

Fmsymcon_1 NHKでFMシンフォニー・コンサートの収録。放送は8月(12日)なのだが、夏休みにかかるのでちょっと早めに録り溜め。

 曲目は、ガーシュウィン「キューバ序曲」、バーンスタイン「ウエストサイド物語・シンフォニックダンス」、そしてショスタコーヴィチ「交響曲第5番」。好きな曲ばかりなのでちょっと嬉しい。演奏は、バーンスタインの愛弟子、佐渡裕の指揮による東京フィル。今回はゲストなしの2時間一人語り。

 収録が終わってから、渋谷(公園通り)のApple Storeに寄る。一仕事終わった解放感で思わず新しいMacを衝動買いしそうになったが、理性で押しとどめて結局LANケーブル(¥480)を一本だけ買って帰宅。あ、あぶなかった(^ ^;)

2007年7月16日 (月)

巨大スコア地震

Score_2 午前中、製本されたスコアが届く。あまりの巨大さにくらくらしたのかと思ったら、本当に地面が揺れていて、新潟で大地震。

 しかも、至近の原子力発電所(柏崎)で事故…というので写真を見たら、まるでゴジラのような影が!

 実際は屋外の変圧器が火災を起こした「黒煙」ということなのだが(そう言えば、大きさもかなり小振りだ)、形がゴジラそっくり。思わず1984年版ゴジラが原子力発電所(確か静岡の架空の発電所)を襲うシーンを思い出してゾッとしてしまった。

 思えば、「ゴジラ」(1954)という映画は、日本人の恐怖(地震・台風・空襲そして原爆)体験を見事に集約していたわけだ。抗うことの出来ない恐怖。その化身。

 結局、音楽は「恐怖」だけは描けないけれど、そんなもの描けなくていいに決まっている。

2007年7月15日 (日)

雨の日の蘊蓄

Ame_1 雨の日というのは楽器が湿気て鳴らないものだ。オーケストラの楽器…中でも特にヴァイオリン属などは、イタリアのからっと晴れた陽光の下で生まれた楽器だから、日本の梅雨のじとじとした大気の中で100%の美音で鳴るはずもない。ピアノだって、鍵盤が湿っていた日には響きだって湿って聴こえる。

 対して、和楽器というのは、そういう多湿の国で生まれ育った楽器なので、逆に乾燥が苦手である。イタリアのからっと晴れた陽光の下などに持って行ったら、胴体が乾いて裂けてしまう。昔、ニューヨークに和太鼓を持って行った時、乾燥した空気のせいで大太鼓の皮が見事に真っ二つに裂けてしまったのを見たことがある。(でも、皮はすぐに現地調達できた。ほら、牛はアメリカにいっぱいいるからね)

 尺八とか琴あるいは琵琶なども、乾くと木の胴体にひびが入り、使い物にならなくなる。今でこそホテルには加湿器などというものが常備されているが、ない時は野菜で楽器をくるむのが良いそうだ。これだと楽器は濡れないし、適度な湿り気がある。しかもマーケットで安価で手に入るし、乾いたら新しいものと替えればいい。ベストはキャベツだそうだ。

 となると、作曲家の頭だって天候と無縁でいられるはずもない。やはり音楽は清々しく晴れた青空の下で生まれるのが自然で、湿気た天気の下では湿気た楽想しか生まれない…ような気がする。でも、ショパンの曲やモーツァルトの短調の音楽などには、そういう湿った曇天の下で書いたような(日本人好みの)湿り気があって心地よいのも確か。晴れていればいいって言うわけでもなさそうだ。

2007年7月13日 (金)

13日の金曜日ふたたび

13 13日の金曜日はシェーンベルク先生の日である(その由来を知りたい方は4月13日(金)の日記へ→)

 というわけで、まずはピアノ作品集と弦楽四重奏全集をBGMにオーケストラ作品群を聴き、間にポップなピアノ協奏曲とピエロ・リュネールを挟み、最後に最近DVDを買った「モーゼとアロン」でも聴いてみようか・・・。

 天気もどんよりとしたなかなかいい雰囲気(無調音楽日和?)だし・・・

2007年7月10日 (火)

ベートーヴェンはどうして交響曲などという代物を9つも書くことになったのか?

Ludvig1_1 Blog「月刊クラシック音楽探偵事務所」更新。今回は泣く子も黙るクラシック音楽の中心人物ベートーヴェンに焦点を当てた「ベートーヴェンはどうして交響曲などという代物を9つも書くことになったのか?」。(なんだか最近の新書みたいなタイトルだな)

 今まで交響曲を5つほど書いている私にしても、実を言うと「交響曲を書いてください」と頼まれたことは一度もない。交響曲というのは(偉そうにしていても)実を言うと「望まれて生まれる」なんてことは金輪際ありえない鬼っ子なのである。

 それなのになぜクラシック界では〈交響曲〉などという代物が存在しているのか? 全ては、200年ほど前のある日、ベートーヴェン氏が交響曲にある呪いをかけたことから始まった!(・・・・・・・のか???)

2007年7月 8日 (日)

スコア書き終了

Scrap_1 トンでもスコアようやく仕上がる。40段近い巨大フルスコア37ページと、合唱用のピアノスコア14ページ。写真は、出来上がった楽譜の上で完成の踊りを舞う音符の妖精。

 しかし、弟子も写譜の手伝いもなしにこんな規模のスコアを注文から2週間ほどで仕上げるなんてことは、かつての手書きの時代だったら絶対不可能。出来たとしても書き終えた途端に死んでいたに違いない。

 ところが、今はMac(コンピュータ)とFInale(楽譜ソフト)のおかげで、「半死半生」くらいで出来るようになった。文明の進化とはなんと素晴らしい・・・・・・のか???

 ううう、しばらくもう音符は見たくない。♪(>_<、)Y

2007年7月 5日 (木)

スコア書き佳境

Scorecat1 BS番組(おーい、ニッポン・埼玉編)用のスコア書き佳境にはいる。通常編成のオーケストラに、混声合唱・児童合唱、ロックバンド、秩父屋台囃子、ブラス別動隊が加わる、13分ほどのトンでもスコア。

 大元のメロディ(埼玉県ゆかりの楽曲8つ)がある所謂アレンジ仕事なので、組み合わせて構成するのが大変と言えば大変だが、どこか楽しい。人のものを勝手にいじくる楽しさ(何をやっても著作権処理はNHKがやってくれるし)があるせいだろうか(笑)。

 それにしても何だか最近、隠居したと言ってるわりに結構仕事しているような気がする。「隠居の道楽」ということですかね・・・( ̄◇ ̄)

2007年7月 1日 (日)

夢寿歌 op.100 初演

Reigaku_1 伶楽舎「伶倫楽遊」演奏会で、雅楽「夢寿歌」の初演。

 演奏会の前半は、古典的な管絃楽編成による「朝小子(ちょうこし)」「輪鼓褌脱(りんここだつ」。そのあと、舞が加わって「還城楽(げんじょうらく)」。
 こちらは管(笛・篳篥・笙)と打楽器がメイン。狂言のような趣のあるリズミカルな舞楽で、知る人ぞ知る、黛敏郎「BUGAKU」の元ネタ。

 そして後半は、私の「夢寿歌(ゆめほぎうた)」の初演。「夢舞」(ゆめまい)、「風戯」(かぜそばえ)、「早歌」(はやうた)、「静歌」(しずうた)、「舞人」(まいうど)という全5章からなる30分ほどの作品。

 勢い余って再演不能な大編成を書いてしまった前作「鳥夢舞(とりゆめのまい)」の二の舞いにならぬよう、今回はあくまでも通常編成による「正統派雅楽」っぽい曲を目指したのだが、「どっからどう聴いても、これはプログレ(プログレッシヴ・ロック)ですよ」と言われてしまう(笑)

 なにしろ雅楽なのにAmとかメジャーセブンスとかのコードは出て来るし、変拍子でアレグロのビート刻んで全楽器アドリブなんてやらせているし。
 でも、「意外と出来るんだ」というのが初演を聴いての印象。じゃあ、次はプレストだ!(……違うか)

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