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2007年7月15日 (日)

雨の日の蘊蓄

Ame_1 雨の日というのは楽器が湿気て鳴らないものだ。オーケストラの楽器…中でも特にヴァイオリン属などは、イタリアのからっと晴れた陽光の下で生まれた楽器だから、日本の梅雨のじとじとした大気の中で100%の美音で鳴るはずもない。ピアノだって、鍵盤が湿っていた日には響きだって湿って聴こえる。

 対して、和楽器というのは、そういう多湿の国で生まれ育った楽器なので、逆に乾燥が苦手である。イタリアのからっと晴れた陽光の下などに持って行ったら、胴体が乾いて裂けてしまう。昔、ニューヨークに和太鼓を持って行った時、乾燥した空気のせいで大太鼓の皮が見事に真っ二つに裂けてしまったのを見たことがある。(でも、皮はすぐに現地調達できた。ほら、牛はアメリカにいっぱいいるからね)

 尺八とか琴あるいは琵琶なども、乾くと木の胴体にひびが入り、使い物にならなくなる。今でこそホテルには加湿器などというものが常備されているが、ない時は野菜で楽器をくるむのが良いそうだ。これだと楽器は濡れないし、適度な湿り気がある。しかもマーケットで安価で手に入るし、乾いたら新しいものと替えればいい。ベストはキャベツだそうだ。

 となると、作曲家の頭だって天候と無縁でいられるはずもない。やはり音楽は清々しく晴れた青空の下で生まれるのが自然で、湿気た天気の下では湿気た楽想しか生まれない…ような気がする。でも、ショパンの曲やモーツァルトの短調の音楽などには、そういう湿った曇天の下で書いたような(日本人好みの)湿り気があって心地よいのも確か。晴れていればいいって言うわけでもなさそうだ。

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