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2007年8月 6日 (月)

松村禎三氏死去

Matsumura 松村禎三氏が亡くなった。
 
 私が作曲を志した1960年代、日本にふたりの気になる作曲家がいた。ひとりは武満徹、そして、もう一人が松村禎三。まだお二人とも三十代の頃だ。

 武満さんの音楽はシャレていてセンスがよい一級の工芸品を思わせたが、松村さんの音楽は対照的に無骨で重厚壮大な壁画を思わせた。その音楽の強烈無比な存在感と個性は圧倒的であり、当時耳にした「交響曲」「管弦楽のための前奏曲」「ピアノ協奏曲第1番」「弦楽四重奏とピアノのための音楽」といった作品ほど、魂を震撼とさせた音楽はなかった。

 当時まだ十代だった私は、現代という時代に「交響曲」を書く松村さんの強靱な「魂」(そして「作家としての根性」)こそが欲しいと思い、弟子入りした。
 書いた作品を見てもらうくらいで、作曲について具体的に何かを教えてもらったわけではないが、「作曲道」とでも言いたくなる一人の「作家」の壮絶な存在に触れたことは、今も大きな心の糧になっている。あれから、もう35年がたつ。

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故松村禎三氏のお別れの会 9月20日午後3時、東京都港区赤坂1の13の1 サントリーホール。

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