好きな作家の新刊3点
好きな作家(五十嵐大介)の新刊が3点届いたので、仕事を半日休んで読みふける。
この人、最初の短編集(「はなしっぱなし」1996年)から、次作「そらトびタマシイ」(2002年)まで随分あったので、希代の寡作家かと思っていたのだが、ここ数年作品が増え(「魔女」、「リトル・フォレスト」)、今月は新刊3冊一挙発売。嬉しくて予約して手に入れた。
月刊誌で連載中の「海獣の子供(1)(2)」は、海と生命の起源をめぐる大長編になりそうな物語。アナログの極致のような職人技の精密な画力と、それが生み出すファンタジー(そして美しい水中シーン!)が見事。主人公はかつての丸木俊(原爆の図などで有名な日本画家)の絵本を思わせる古風な筆致で描かれるのだが、それを取り巻く世界の3次元的なパースペクティヴは極めて現代的かつ映像的。これは出来れば全編カラーで見てみたい。
一方の「カボチャの冒険」は、岩手の農村で暮らす作者と飼い猫カボチャとの田舎暮らしのエッセイ仕立て。ネコとの日常生活を描いたマンガは数々あれど、ほとんど女性作家のもの。男性作家の目から見たネコの日常と言うのはさすがに一味違う。ネコ好きにはたまらないかと…。
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「猛暑日」とやらで、逃げ込む様に入った書店。
日記を拝読していた猫好きは、迷わず「カボチャ~」を
購入致しました♪ これから読みますが楽しみですにゃ。
投稿: ぱゆ | 2007年8月 9日 (木) 20:31