左手のピアノのための法則
左手のピアノのための協奏曲を書くのにどういう法則があるのか(いまだに)よく分からないが、自分で弾こうとすると指を捻挫しそうになることだけは、今まで左手のピアノ曲を何曲か書いてきてなんとなく分かった。(要するに、慣れない筋肉を酷使するらしい)
特に、和音だ。右手なら簡単な何でもない和音が、左手で弾くと指がねじ曲がりそうになることがある。右手の領域である高音域に行けば行くほど、それが顕著になる。
それでも逆に、右手では難しいことが左手だといとも簡単(あるいは効果的)に弾けることもあるから、簡単に不利と言い切ることも出来ない。なかなか奥が深い世界である。
それに、ひとつだけ、左手のためのピアノ曲の作曲には「有利」なことがある。
普通に作曲する時は、指の間に鉛筆(シャープペン)と消しゴムを挟みながら、両手でピアノを弾いて作曲する。これはなかなかコツがいるし、弾きながら同時に楽譜を書くことは絶対に出来ない。
しかし、左手のピアノ曲を書く時は、左手でピアノを弾きながら、右手に鉛筆を持って楽譜を書くことができるのだ!。おぉ、これは便利 ♪(^..^)¥。(…それがどうした、って?)
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先生は、どんな楽器の曲も、ピアノで作曲なさいますか?私は、マンドロンチェロ(マンドリンの低音楽器)を弾きますが、鍵盤楽器は、各音用に、弦が用意されているのを、鍵盤=ハンマーでたたいているため、そこのメカニズムがとてもすばやく簡単に音を出せる秘密だと思います。
バイオリン属は、まだ弓でさらさら弾くので、音の移動は、鍵盤ほど機械的ではないとしても、まだ、似ています。でも、1本の弦で、あの音もこの音も出している、というのが、鍵盤と違うから、音の雰囲気は違うし、1本の弦の上を指が移動するときの音の味があり、そういう味は、鍵盤楽器にはない気持ちだと思います。
そして、ギターやマンドリンなどの爪弾く楽器は、超絶技巧という方法はありますが、一般的に、鍵盤楽器やバイオリン族よりずっと、のんびり進む、といいますが、古典的進み方、です。
私は、鍵盤楽器はパソコン、バイオリン族は、お手紙、マンドリンなどは、短歌や俳句、くらいに、情報伝達に制約があり、風流でもあると思っています。
マンドリンの曲を鍵盤楽器でするひとがいますが、(藤掛氏とか)全然風流じゃなくて、(曲が)全然好きになれません。
マンドロンチェロでは、チェロ協奏曲をソリストはやりますが、作曲家がチェロの音を想定して書いた曲は、やはりチェロで演奏されたものと比べると、マンドロンチェロより、チェロのほうが、落ち着きます。
マンドリン族の音は、バイオリン族と比べると、ちょっとバンジョーみたいな、三味線みたいな、コミカルな味が入っているからではないか、と思います。だから、マンドロンチェロの音を想定して、作曲された、曲があるといいです。マンドロンチェロ奏者は、たくさんいるので、(プロは少し)そういう曲が、エキサイトして、きれいで楽しくもあるメロディで、次々書かれたら、楽譜はバカ売れすると思います。私が先生に、(払えるギャラなら)依頼したいくらいですが(笑)先生も鍵盤で作曲されているのですよね・・・
投稿: vadim | 2007年8月 5日 (日) 07:52