さいたま・希望(ゆめ)旅立ち@おーいニッポン
NHKBS2の「おーいニッポン」埼玉編に出演。番組のフィナーレで、大宮の鉄道博物館から今回の番組のために書き下ろした〈さいたまRhapsody・希望(ゆめ)旅立ち〉のライヴ演奏を生放送。
この曲は、オーケストラ(円光寺雅彦指揮大宮フィル)、混声合唱&児童合唱、タケカワユキヒデ氏率いるロックバンド、秩父屋台囃子、金管別動隊という総勢300人近い大編成により、埼玉ゆかりの曲(さいたま希望のまち、通りゃんせ、七夕さま、となりのトトロ、ビューティフル・ネーム、秩父屋台囃子、旅立ちの日に、銀河鉄道999、希望のまちリフレイン)で構成した全3章13分ほどのRhapsody。
高い櫓の上に乗った太鼓群とロックバンド、歌手3名、操車場の上のオーケストラ、舞台横のファンファーレ隊、後方ステージの200名近い合唱群、影指揮者3名…という絵だけ見ると、シュトックハウゼンなみの前衛音楽っぽい非常識な配置。しかも、そこから出て来る音楽は、普通のコンサートの優に3倍の大音量というスタッフ泣かせの音響のシャワー。
こんなバカでかい異様な編成の作品など、よほどのこと(何かの祝典とかオリンピックの開会式とか紅白歌合戦とか)でない限りありえないのに、地元のアマチュアオーケストラ&コーラスを集めて普通の番組でシレッとやってしまうNHKの策謀…もとい底力に改めて感心する。
そもそも私が「和太鼓とロックとオーケストラと合唱とファンファーレの共演をやりましょう!」という無茶を言い出した時も、「そんなのは番組始まって以来です」と呆れながら、誰も止めなかったし(~.~;)
でも、最初は「どうなることか!」とビクビクものだったアンサンブル(合唱は指揮者から見えない遥か遠くにいるし、太鼓とロックが鳴り始めたら大音量すぎて何も聴こえないし、会場は列車や機関車だらけで見通しが利かないし)も、何回かリハーサルをやるうちに自然に「ひとつ」になって行き、本番は至極普通の顔をして見事にまとまり大成功。ここは、音楽というものの底力にも改めて感心するべきなのだろう。
熱演を聴かせてくれた指揮の円光寺雅彦さんと大宮フィルの方々、熱きビートに燃えた高橋利雄氏率いる秩父屋台囃子の皆さん、温かい雰囲気を作り出してくれたタケカワユキヒデ氏とバンドの皆さん、素敵な歌とダンスを見せてくれたTY-teenのお二人、埼玉各地から集まってくれた子供たちと男性女性の方々による埼玉ふるさと合唱団の皆さん、そして司会の結城さとみアナウンサーほか出演者&スタッフの皆さん、お疲れさまでした。
ちなみに、作曲するに当たっての取材旅行のVTRでは、私が秩父の影森中学校でピアノを弾いて生徒たちと「旅立ちの日に」を共演するシーンも放映され、マネージャーから「ピアノを弾く吉松さんなんて初めて見ましたぁ!」と言われてしまった。
ただし、あれはピアノを弾ける(ただしコードネームでしか弾けない)ヨシマツ2号。番組に出てしゃべっていたのは、最近愛想笑いが出来るようになった(ただし30分が限度の)ヨシマツ5号です。念のため。
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