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2007年11月 7日 (水)

山場CM・谷場TV

Asahi05_2 以前から、テレビを見ていてもっとも不愉快な(イライラする)のは、「続きはCMの後で」と番組のシークエンス(連続)をブツッと断ち切る奇妙な演出手法だと思っていた。そのことについては2年ほど前に新聞のコラムで「音楽(番組)のぶつ切り」というような言い方で書いた事がある。(イラストは、その時のもの)

 その時は、そういう手法をなんと呼ぶのか知らなかったのだが、最近「山場CM(やまばCM)」という呼び方をする人が出て来て、一般の人も以前からかなり不愉快な思いをしていたことが分かってきたと言う(当たり前だ!)。

 音楽だって、聴かせどころのメロディが始まるたびに、その寸前でブツッと切られて「ここでちょっと経過句を」などと焦らされたらストレスが溜まる(ご馳走を前に犬に何度も「おあずけ!」を繰り返させたら、いくら犬だって噛み付くだろう)。なぜそれを「演出として効果的」だと思ってしまったのか?ちょっと首を傾げてしまう・・・

 とは言いながら、かのマーラー先生の交響曲には、かなりこの「山場CM」的な演出があることを思い出した。そのおかげで昔は随分イライラさせられたものだ。盛り上がりそうになると「ところで…」と別の楽想が出て来て、解決が延々と先延ばしになる。何というくどくて嫌な性格だろう!と思ったものである。

 ただ、それも全体像が見えた(解決が納得できた)後では、演出として納得できる。待たされても、それ相応の解決やカタルシスが待ち受けているとなれば、焦らされるのも確かに「効果的」だからだ。何時間待たされたって、最後に至福の時を迎えられるのなら、人は我慢する。

 でも、待たされた揚げ句がカスだったら、30秒でも人は怒る。
 15秒でも怒る・・・(- -#)

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コメント

あと、人間でもオチがない人ってたまにいますよね?

山場CMは逆効果だって、なんかのアンケートで出てましたね。

同感です。
でも『山場CM』っていう言いかたはどうなんでしょう。
おっしゃるようにCMが入るから不愉快なんじゃなくて
「番組のシークエンス(連続)をブツッと断ち切る」
んで不愉快なんですから。
曲のタイトルに凝る吉松さんなら何と名付けますか?

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