宮崎・音探しの旅4
旅の最後の日、早朝の国見ケ丘で日の出を見る。
運がいいと雲海が見られるそうだが、この日は逆に天気が良すぎて、日の出の観賞に。朝日がくっきり山の上に浮かび、なかなかの壮観。
高千穂で見ると、なるほど太陽は「天照大神(あまてらすおおみかみ)」のイメージ。丘の上には、3人の国造りの神様が太陽を向いて拝んでいる像も。
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続いて、刈干切唄(かりぼしきりうた)を伝承する男性に話を聞く。
この唄は、山の斜面で干し草を刈る作業の時に歌うもので、追分節に似たのどかなトーン。ただ、その中にも独特の哀愁ある調べがあって、なかなか美しい名旋律である。
当時の衣装を着てもらって国見ケ丘の突端に行くと、私には断崖絶壁にしか見えない急斜面をひょいと降りて、「こんな風に刈るんですよ」と歌いながら鎌を振るい始めたのには吃驚。
実に絵になる姿だが、高所恐怖症なのと右足が痛いのと昨夜の風邪とでふらふらしている身としては、気絶しそうになる。「えーと、ヨシマツさん、ここあたりに立って下さい」と言われても、足が動かない(なのに、そんな崖っぷちでカメラを回すスタッフにも感心!)
かくして風の吹きすさぶ中、小一時間ほど撮影を進め、ようやく取材行程すべて終了。
このあと宮崎に戻るスタッフ(ディレクターさん、カメラさん、音声さん&運転手さん)と別れ、こちらは東京へ戻るべく約1時間半ほど車に揺られて、阿蘇の麓の熊本空港へ。
天気も良く、途中の阿蘇の山並みが実に美しかったけれど、疲れ果てて見る元気もなし。
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なにしろ来る前に足をケガして、来てから大風邪を引き、コンディション最悪。なのに、完徹の夜神楽とか、5時間かけての車の大移動とか、5時起きで日の出見物とか。殺人的スケジュール(まあ、某知事よりはマシなのだろうけど)。
しかも、まる4日も宮崎にいて、宮崎の味(宮崎牛とか地鶏とか…)などまったく食べる間も無く、お酒にしても「かっぽ酒」(竹の中に酒を入れて火であぶった高千穂名物の燗酒)に一回ありついただけ。ゆっくり温泉に…どころか、足が痛いのと風邪とで普通の風呂にも入れない始末。
これで「宮崎よかとこ」と言われても、そりゃあ、チト素直に「ハイ」とは言えンばい。
ちなみに、足の痛みは相変わらず。なにしろ病院で「3日間は安静に」と言われたのに、その3日間が強行軍だったのだから、悪化しない方がおかしい。
まあ、足の一本くらいもげても作曲は出来るけどね。ふん。
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おつかれさまです。次は『くいしん坊!万才』のレポーターとして宮崎に行けるといいかもしれないですねw
投稿: koro | 2007年11月20日 (火) 00:56
ご苦労さまでございました。
次の機会には是非、お仕事ではなく、温泉三昧グルメ三昧で来っくいやんせ。マンゴーの季節などてげてげでどげんかよろしゅごつあるばってんそん頃には知事の頭もほんじゃまこち光りおるんじゃなかだっちゃがげな。。。
投稿: 園man-ma | 2007年11月20日 (火) 10:46