ボヘミアの森から〜作曲家の原産地
Blog「月刊クラシック音楽探偵事務所」更新。
今回は「ボヘミアの森から〜作曲家の原産地」と題して、チェコの2人の大作曲家スメタナとドヴォルザークを肴に、作曲家のアイデンティティと民族性(原産地)についてのお話を少し。
そもそも「音楽は世界共通語だ」…などと言うけれど、海外に出れば「日本人」の作曲家としては有無を言わさず「日本」を背負わされてしまうのも事実。
そこで、あわてて古い引出しから能とか歌舞伎とか尺八とか和太鼓を引っ張り出してみせても(そして、それが何も知らない西欧人にいくらウケても)、インチキ臭いまがい物をでっち上げたことへの深い自己嫌悪が残るばかり。
自分は本当に「日本人」でいいのか?
そんな国籍なんかより、「20世紀末から21世紀初頭にかけて棲息した現代東京人」とか、「ポスト・ビートルズ世代の(ちょっとオタクがはいった)中年アジア男」などという方が、自分のアイデンティティとしては確かなんじゃないか?
いつも、そう思う。
・・・で、アナタは?
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最近は日本発のアニメオタク文化も世界的に広く認知されているので、『秋葉原狂詩曲』とか『メイド交響曲』を発表しても「おお、これぞ日本人!」と感心してもらえるかもしれません。
投稿: barbaros | 2007年11月10日 (土) 14:40
微妙な話題ですね。交響曲4番のCDのジャケなどは吉松さん自身どうお感じなんでしょうかね。
投稿: まつの | 2007年11月10日 (土) 19:41