師走ってスコア仕上がる
今年最後の力仕事ようやく仕上がる。40段ほどのフルスコア(とは言っても、アレンジ・スコア)が32ページ。やれやれ、くたびれた。
というわけで、今スコアの上では毎度おなじみ音符の妖精が、完成を喜ぶ踊り(なのか何なのか)を舞っているところ。
あとは、細かい部分をチェックして、写譜屋さん宛にメール添付でデータを送れば一件落着。
・・・しかし、2ヶ月ほどジタバタした揚げ句に書き上げたわりには、仕事が終わった実感…というか肉体的疲労を越えた快感…というのがほとんどないのが、作曲家という商売のつまらない(健全でない)ところ。
演奏家は一仕事終えれば拍手が待っているけれど、作曲家にはそれがない(…と言ったのは武満さんらしい)。どんな大作でも力作でも、書き上げて「こんなもんかな」と楽譜を置いて「ふう」とため息をつく。それでおしまいだ。
運良く何ヶ月か何年か先にその曲が演奏され、演奏家や指揮者と一緒に拍手を受ける幸運に巡り合っても、心は既にその曲にはない。その頃には次の曲を書いていて、頭の中はその曲でいっぱいだからだ。
こうして作曲家はひねくれて(壊れて)ゆく・・・。
スコアの上に音符の妖精なんていうのが見えるのが、その証拠だね・・・(@ @)
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