鳥たちの時代@日本フィル定期
日本フィル定期の「鳥たちの時代」を聴きにサントリーホールへ。光栄にもシベリウス師の第1番・第7番に挟まれての師弟競演(?)というわけでプログラムの曲目解説も担当。指揮は井上道義氏。
この曲、1986年(22年前!)に日本フィルの委嘱で作曲されたもので、私としては初めての本格的なオーケストラ作品。初演の指揮は井上道義氏で、その後日本フィルでは(1996年のヨーロッパ・ツアーなども含めて)何度も再演していただきCDにもなっているが、井上氏の指揮では初演以来22年ぶり。
メールで「リハーサル(練習)にもぜひ来てください!」とおっしゃっていただいたものの、九州に行ったりしていたので時間が取れず。で、「作曲家は死んでいるものと思って、自由に演奏してください」と返事をしたところ、「ハハハ、さすが〈朱鷺によせる哀歌〉の作曲者。言うことが達観してる」とのご返事。
まあ、達観…というより、もうすっかり(何を書いたか)忘れてしまっている…と言った方が近いかも知れない(- -;)。
演奏はすばらしく、透明な鳥たちがきらきらと、可愛らしくも夢見るようにホールの大気の中を舞う。井上氏の踊るような指揮は、時にコミカル時にリリカルで、素敵に「鳥」してたし。日本フィルの皆さんの好演にも感謝(師匠の第7番も素晴らしかった!)。
書いた当人としては…そうだなあ、若い頃の「純真な」自分に出会った感じ(…その後のことを考えると、「ああ、育て方を間違ったなあ」としみじみ思うけれど(+ +;)。再演にもかかわらず、拍手と指揮者にうながされて(思わず)舞台に上がってしまった。
コンサートは明日(2日)もう一日、同じプログラムで14時から。
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