NHK102スタジオで「夢の音楽堂〜ベルリン・フィルのすべて〜」収録。
フルトヴェングラー〜カラヤンから、アバド、ラトル、小沢征爾の現在まで、ハイビジョン映像+5.1チャンネルのサラウンド・サウンドで聴く7時間!の音楽番組。(司会:高橋美鈴、ゲスト:土屋邦雄、吉松隆)。
私はそもそも、中学生時代の1960年代にカラヤン&ベルリン・フィルを聴いてクラシックに目覚め、作曲家になってしまった人間。そこで、こういう番組に引っ張り出されたらしいのだが、まさにその時代にカラヤン&ベルリンフィルでヴィオラを弾いておられた土屋邦雄氏に当時のお話を聞けて感激。なので、その頃の話をし始めると、もう、と、止まらない(^ ^)/
個人的には、ベルリン・フィルと言ったら、それはもう「フルトヴェングラーとカラヤンのオーケストラ」以外の何物でもない(その点は、土屋氏も同意見)のだが、一応ハイビジョンの映像が手に入るもの…という限定で集まったのが下記の演奏。
・ムソルグスキー・ラヴェル:展覧会の絵
指揮:ラトル(2007年)
・R・シュトラウス:ティルオイレンシュピーゲルの愉快ないたずら
指揮:フルトヴェングラー(1950年)
・ブラームス:交響曲第4番/第4楽章
指揮:カラヤン(1973年)
・ショスタコーヴィチ:交響曲第8番
指揮:ザンデルリンク(1997年)
・ヴェルディ:レクイエム/リベラ・メ
指揮:アバド(2001年)
・ブルックナー:交響曲第9番
指揮:ヴァント(1998年)
・チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」
指揮:小沢征爾(2008年)
どれもファン垂涎の貴重な演奏&映像だが、特にフルトヴェングラーの指揮ぶりが見られる映像や、ヴァントの入魂のブルックナー、ザンデルリンクが振る歴史的なショスタコーヴィチ、そして最後を締めくくる(カラヤン生誕100年記念コンサートでの)「悲愴」など、心をかき乱される演奏が続く。
そのほか、ベルリンフィルの歴史を綴るドキュメンタリーや、珍しいリハーサル風景から、大道芸人?好田タクト氏の世にも傑作な指揮者の形態模写!なども登場する充実の7時間。
当然、収録するのには7時間以上かかったわけで、朝スタジオに入って、収録がすべて終わったのが夜の10時半。く、くたびれた・・・
放送は、3月20日(木)13:00〜20:00。衛星ハイビジョン(NHK BS hi)にて。