CD録音 in 宝塚
宝塚ベガ・ホールにてCD室内楽作品集(仮)の録音セッション。昨日と今日とで下記の全6曲を録音する。
・アトムハーツクラブ・トリオ第1番
・アトムハーツクラブ・トリオ第2番
・ピアノ四重奏曲「アルリシャ」
・デジタルバード組曲
・レグルス回路
・ピアノ・フォリオ
トリオとカルテットは初録音。トリオ2曲は、おなじみアトムハーツクラブのシリーズをピアノ三重奏版にアレンジしたもので、ご想像通り(?)とてもピアノ三重奏曲とは思えないロックンロール・ピースに仕上がった。乞うご期待。
一方「アルリシャ」は20年前(1987年)に書いた最初の(まじめな)オリジナル室内楽曲。なのだが、全7楽章の異形な音楽は、何と言うか…ほとんどオモチャ箱と化したトゥランガリラ交響曲。メシアン先生ごめんなさい(^^;)。
デジタルバード組曲も含めて、20年前には現代音楽演奏のプロにも「こんなの演奏できるか!」と楽譜を突っ返されかけた超難曲だったものだが、いずれの曲も「難しいですよぉ」と言いながらも録音はすんなり進行(いや、実際は大変だったと思いますよ、もちろん)。演奏技術の進化と時代の変化をしみじみ実感する。
演奏は、ピアノ:河村泰子、フルート:中務晴之、ヴァイオリン:友永健二、チェロ:黒田育世の皆さん。録音はカメラータ・トウキョウ。
ちなみに、ベガ・ホールのある宝塚は、手塚治虫の実家や記念館があるファンの「聖地」。ちょうど生誕80周年でもあり、アトムゆかりのアルバムの録音ならここしかない!ということで使わせていただきました。CDの仕上がりは秋頃の予定。
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新大阪で聴かせていただいた「アルリシャ」の録音とは!
秋が楽しみです。
投稿: まつの | 2008年4月28日 (月) 10:29
20年前には現代音楽演奏のプロにも「こんなの演奏できるか!」と楽譜を突っ返されかけた超難曲。
でも、「デジタルバード組曲」は今や音大生の必須レパートリーになっていますし、アマチュアの私でも真面目にさらえば十分楽しめます。
因みに、アルトサックスのFuzzyBirdソナタも、Fl用に直してやってみましたがこれも凄く面白かった。
この20年くらいで、吉松作品が世の中に急速に受容されてきたのですね。
投稿: 神岡英夫 | 2008年5月 5日 (月) 09:25