光風会展@国立新美術館
六本木の国立新美術館へ、母が毎年作品を出品している「光風会展」を見に行く。
1912年(明治45年)から開催している洋画と工芸の二部門による公募展で、今回が94回め。以前は上野の都美術館で毎年春に開催していたが、昨年この新しい美術館が出来てからこちらに移転。
会員の母は工芸部門の「織」。なにやら丸まって考えているように見えるのは、「春を待つ」ポーズなのだそうな。期間は4月29日まで。
隣で「モジリアニ展」をやっていたので、そちらもブラリと寄ってみる。暗い展示室に並ぶ例の独特で不思議な眼差しの肖像画の群れを眺めていたら、頭の中になぜかベルクの音楽が鳴り出した。
そう言えば、モジリアニが1884年(〜1920)、ベルクが1885年(〜1935)と、完全に同時代人(学校なら同学年)だし、1915年くらいを境に独特の作風に達したのも同じ。
二人ともハンサムで女性の影が生涯つきまとっているし、作品自体も女性を描いたものが特に傑出している。だからだろうか、どこか似た香りがする。
御存知のようにモジリアニは35歳の若さで亡くなっているけれど、もう少し長生きしてこの二人が出会っていたら(せめてお互いの芸術を見聞きする機会があったら)…と、見果てぬ「もしも」が六本木の空を駆けめぐる。
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吉松お母様のタペストリー、素敵ですね!線と色の
コンビネーションが、どこか先生のイラストとの共通点が。
モジリアニとベルクの写真ですが、似た香どころか
同一人物の年齢の違う写真かと思いました~(+_+)
ところで、逆に吉松先生ご自身の作品は、誰かの絵を
イメージされたりする事はあるのでしょうか。興味津々
(時々、新日曜美術館でBGMで流れている事が・・・)
投稿: くねごんで | 2008年4月27日 (日) 19:15