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2008年7月30日 (水)

大学祝典序曲 EX

Overture 母校:慶應義塾の創立150周年記念にワグネル・ソサイエティ・オーケストラより委嘱されていた「大学祝典序曲 EX(Academic Festival Overture EX)」、スコアに着手してから丸2ヶ月ほどでようやく完成。

 ほぼ通常2管編成で単一楽章10分ほどの正攻法の「序曲」。タイトルは御存知ブラームス大先生の名作より借用。(マネージャーに「マジで?」と聞かれ、「マジで!」と答える)。もちろん、それにちなんだ仕掛けも少々。

 蛇足の「EX」はもちろん「エクストラ(特別版あるいは番外編)」の意味だが、アメリカの大学では名簿に「ex」と付記してあると「中退」のことなんだとか。これぞ慶応中退の怪しげな作曲家による祝典序曲にふさわしい「おまけ」かと。

 初披露は、10月26日(土)サントリー・ホールにおける「慶應義塾創立150年ワグネル・ソサイエティ・オーケストラ記念演奏会」(指揮:藤岡幸夫)にて。後半大トリのマーラー「復活」の前座として初演の予定。てけてん。

2008年7月28日 (月)

シャイニング@Platinum Collection

Shining どうしてだか良く分からないが、「シャイニング」(1980年/スタンリー・キューブリック監督)という映画が昔から好きである。気が付くといつもこれをBGVにしながら仕事をしている。

 最近またDVD2枚組の「Platinum Collction」というのが出ていて、思わず買ってしまったのだが、本編は通常の「119分版」。こちらの方が普及版だが、個人的には(延々と無意味なショットが続く)長尺の143分版の方が好き。

 なにしろコロラドの自然の中の風光明媚な巨大ホテルに一家3人で閉じこめられる…というシチュエイションがいい。ホテルには亡霊が住み着いているらしい(それで、主人公ジャック・ニコルソン氏は頭がおかしくなって斧で家族を殺そうとし始める)のだが、とにかく広くてきれいなホテルで、食料も倉庫にいっぱい。いやあ、多少気が触れても良いから、こういうところで静かに仕事をしてみたいものである。

 …などという夢も空しく、現実世界では、仕事がそろそろ最後の追い込み。

 映画の中で主人公が原稿用紙びっしり書いていた「働いてばかりで遊ばないと馬鹿になる(All work and no play makes Jack a dull boy)」ということわざが、みっしりと身にしみる。

2008年7月25日 (金)

収録@NHK-FM「オーケストラの夕べ」8月分

Okeyou 真夏の熱気の中、NHK405スタジオに丸4時間こもって、FM「オーケストラの夕べ」8月分(2本)の収録。

 8月3日(日)放送分は、スメタナ:序曲「売られた花嫁」、ショパン:ピアノ協奏曲第1番(p:河村尚子)、ドヴォルザーク:交響曲第8番。指揮:オンドレイ・レナルト。
 
 8月10日(日)放送分は、R=シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」、スメタナ:「我が祖国」より交響詩「シャルカ」、ベルリオーズ:幻想交響曲。指揮:パスカル・ヴェロ。

 いつも思うのだけれど、ベルリオーズの「幻想」というのは、あれだけ凄い曲なのに、冒頭に登場して全曲を貫く恋人のテーマ(イデー・フィクス)というのがいまいち魅力に欠ける。

 しかし、あれは、冷静に見るといまいち魅力に欠ける相手に心奪われ命まで落としてしまうのが「恋」だ・・・とベルリオーズはそう言っているのだという説もあるそうな。

 だとすると、つくづく恐ろしい曲である。

2008年7月21日 (月)

♪崖の上のテンソル

Ponyo うっかりテレビを付けたら、「♪ぽ〜にょ、ぽーにょぽにょ」という呪文のような歌が前頭葉に付着して取れなくなった。

 物凄い破壊力である。
 これを軍事利用したら、きっと恐ろしい兵器に・・・

 ♪いわくテンソル。

2008年7月19日 (土)

きりきりと夏

Skyz 窓の外の夏休みらしい青空を横目で見ながら、狭い仕事場で連日きりきりと音符書き。

 若い頃は、夏と言えば、CDで前衛音楽聴きながら〜ホラー映画のビデオ見つつ〜推理小説を片手に〜スコアを書く・・・などという暑苦しいことをやっていたのだが、最近はさすがにそんな元気はなし。

 せめてもの気分転換に、仕事の合間を見て島田荘司の御手洗潔シリーズを再読中。お気に入りの「占星術殺人事件」から始めて「斜め屋敷の犯罪」「暗闇坂の人喰いの木」「眩暈」「龍臥亭事件」「ネジ式ザゼツキー」「摩天楼の怪人」・・・と読み進めているところ。

 都合のよいことに、話はなんとなく覚えているのだが、犯人は忘れているのだった(笑)。

 

2008年7月16日 (水)

忙中閑@真夏の停電

Photo 午前中、仕事場のマンションで設備点検のため停電。

 数週間前から予告があったので、準備して半日臨時休業とする。

 電気が切れるとまったく仕事にならない…というのも何だかしまらないが、このところスコア書きで連日缶詰作業の日々の中で、ぽかっと半日の空き時間。
 なんとなく間が持たず「暇をつぶしに」外に出て、公園のベンチやDVDショップをぶらぶら。

 ま、これもまた楽しからずや。

2008年7月14日 (月)

スコア書き佳境

Overture 今月末完成予定の新作スコアのオーケストレイション最終段階。

 最初は、正統派2管編成のブラームスみたいな序曲を書こうと思ったのだが(^ ^;)、そんなことが出来るはずもなく…。題名だけ「大学祝典序曲(Academic Festival Overture)」という名タイトルを借用。

 ん? ということは、次は「喜劇的序曲(Comic Overture)」というのを書かなければならないのだろうか?


 …などと冗談を言っているヒマはないのである!

2008年7月12日 (土)

MobileMe

Mobileme iPhoneの登場に合わせて旧「.Mac」が「MobileMe」に移行した。

 これは、メール、アドレス帳、カレンダー&スケジュール帳(iCal)、データ(iDisk)などを「仕事場のデスクトップ・パソコン」「携帯のノートブック」「携帯電話(iPhone)」の間で〈同期〉するシステムで、(私は「.Mac」の頃から使ってきて、もはや生活必需品になっているが)至極便利である。

 たぶんこれが、今後のコンピュータ〜ネット〜電話〜データを統合する基本システムになるのだろう・・・が、巨大で致命的な問題がひとつ。

 例えば、スケジュール帳を兼ねたカレンダー「iCal」というのは凄く便利なのだが、私のMacには、これを使い始めた2年前からのデータしか入っていない。その前の10年くらいは別のカレンダー・ソフトを使っていて、データは全部そこに入っているのだが、残念ながらフォーマットが全然違うのでまったく読み込めない。(さらにその前の10年間、今は亡きOSでカタカナ入力したデータは・・・聞くも涙の物語である(+ +;)

 これで思い出すのは、例の「年金記録の消失」。「コンピュータにデータを入力する」というのは普遍性を保証された行為だが、最初の最初はどんなデータも人間が「手入力」するしかない。ポチポチと一字一字入力するのだから、当然間違える。そのうえ、コンピュータというやつは十数年単位でハードやOSや接続や記憶媒体が根本的に変わる。10年前のデータが10年後に読める保証はほとんどないと言っていい。もし、コンピュータに入力したからと言って、紙に書いた(あるいは印刷した)データを破棄していたら、そのデータは永遠にこの世から「削除」されたと言っていいのである。

 どんなに便利なコンピュータ&ネットも、それが生まれた以前の記憶はない。(だから、ウチのMacも、手書き楽譜だった頃の私の作品の記憶は全くない)。どんなに便利な「MobileMe」も、昨日より前の記憶はないわけなのだ。

 というわけで、さて、昔の記憶をこれからこの子にポチポチ入力しようか、…それともあきらめようか……と思案中。
 

2008年7月11日 (金)

ピアノ鍵盤@iPhone

Iphonex iPhone日本上陸。

 ←こんな風にピアノの鍵盤にもなるほか、ギターやベースあるいはドラムスにもなったりする。

 これは「携帯電話」などではなく、「電話も出来る携帯パソコン」と言うべきだろう。実際、機能としては無線LANに常時接続された超小型MacBookそのものだし。

 なんだか、むかしスパイ映画で見てあこがれた夢の秘密兵器が現実になったという感じで、男の子としてはたまらないオモチャの出現。ほとぼりが冷めたら買いに行こう。

2008年7月10日 (木)

自律型の作曲家たち

Dokugaku_2 Blog「月刊クラシック音楽探偵事務所」更新。今回は「自律型の作曲家たち」。

 音楽史には、幼年時代から音楽の才能を発揮した多くの神童型「天才」がいるが、一方で、十代後半までは音楽を専門的に習ったことはなく、20歳を過ぎてから自分の意志で本格的に勉強を始めた「自律型(あるいは独学)」の巨匠たちも少なくない。

 私自身が「独学」で作曲を志したのは、そんな彼らの生み出した音楽にこそ惹かれたからだ。

 だって、生まれた時から「天才」…なんて、そんなのずるいではないか。

 自分の意志で「音楽」を選択し、自分の力で「音楽」をつかみ取る。

 それが男の子!

(もちろん女の子も!)

2008年7月 8日 (火)

nanoKEY

Nanokey ←KORGのHPでこんな新製品(08年10月発売予定)を見つけた。

 ノートブック・サイズ(幅32センチ!)のUSBミニキイボード。鍵盤は2オクターヴ(25鍵)しかないが、220gという超軽量で、MacBookと一緒に持ち運びが可。

 なにしろ昔から、キイボード(とパソコン)だけ持ってぶらりと旅に出て作曲する…というのにあこがれていたのである。避暑地の森の中でタイプライター打って原稿を書く小説家…とか、山奥の湖畔でキャンバス広げて絵を描く画家…みたいに(^ ^;)。

 しかし、巨大なグランドピアノを持ち歩くなど問題外だし、たまに小型軽量キイボードを見つけても、とてもカバンにひょいと入るところまで小さくはなく、あきらめかけていた。(もっとも、ピアニカ持って放浪旅している作曲家というのをTVで見たような気もするが…)

 でも、25鍵で220g。これなら、もしかしたら「あり」か?と。

 しかし、25鍵で書くシンフォニーっていうのは「あり」なのか?

2008年7月 7日 (月)

洞爺湖幻景

Toyako 何年か前、札幌での仕事の後、洞爺湖まで足を伸ばして「あのホテル」←に泊まったことがある。

 見晴らしの良い山のてっぺんに建っているので、部屋から洞爺湖が一望できる大パノラマが広がる最高のロケイション。こういうところにグランドピアノを持ち込んで長期逗留できたら、交響曲の2つや3つ書けそう・・・だが、現実はそう甘くない。(そもそも、こういう処に連泊などしたら、どんなに作曲料もらっても数日で消し飛んでしまうだろうし)

 というわけで、(現実世界では)東京の狭いマンションの一室で電気ピアノとパソコンにまみれて「ケフェウス・ノート」の改訂版スコアをようやく完成したところ。先ほどNHKオフィス企画(楽譜制作)にDATAをメールで送付して、一仕事終了。

 もっとも、昔はオーケストラ作品をひとつ仕上げると、大きなスコアを抱えて浄譜屋さんまで歩いて持って行くという「儀式」があったので、それなりに「ひと仕事終えた」という感慨があったけれど、今はメール添付でマウスのクリックひとつ。何かを「作った」という実感は限りなくゼロに近い。
 
 それに、作曲という仕事は、実際に「音」になるのが(どんなに早くても)数週間から数ヶ月先。下手をすると数年先(あるいは演奏すらされない)ということだってある。当然ながら、演奏された時には、作曲家の魂はもう別の処に行ってしまっているわけで…
 これはもうコミュニケイションの手段としては、考え得る限りもっとも効率の悪いもののひとつに違いない。…と言うより、こんなものをコミュニケイションと言えるのかどうか・・・

 ・・などという空しい愚痴はこれくらいにして、洞爺湖の夢でも見ながら、次の曲のスコアに取りかかるとしようか。

2008年7月 3日 (木)

ケフェウス・ノート@改訂2管編成版

Cepheus2 舘野泉さんのために昨年書いた左手のためのピアノ協奏曲「ケフェウス・ノート」の改訂2管編成版のスコアの仕上げにかかる。

 この曲、初演がドレスデン歌劇場室内管弦楽団のちょっと特殊な編成(オーボエ2,ファゴット1,ホルン2 +弦楽アンサンブル)に合わせたものだったので、その後、ごく普通の2管編成(フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット各2、ホルン4,パーカッション1 +弦楽オーケストラ)による「普及版」にすべく微調整していたもの。

 ちなみに「改訂版」とは言っても、ピアノの独奏パートおよび弦楽のパートは変更なし。オプションで木管とパーカッションのオブリガートを付けた「ほんの少しカラフル版(?)」…といった感じだろうか。

 初披露は、9月4日(木)、関西フィル第205回定期演奏会(ザ・シンフォニー・ホール)の予定。演奏は、ピアノ独奏:舘野泉、指揮:藤岡幸夫。

2008年7月 1日 (火)

収録@芸術劇場「ライヒ特集」

Reichnhk NHK512スタジオにて「芸術劇場」の収録。スティーヴ・ライヒ特集の回の〈情報コーナー〉にガイド役としてゲスト出演する。

 ライヒの音楽(とミニマル・ミュージック)は、前衛音楽が隆盛を極めた60年代現代音楽界ではきわめて冷たくあしらわれていたが、1980年前後にECMレーベルで「18人の音楽家の音楽」や「テヒリム」などの録音が出始めた頃から、ジャンルを超えた音楽ファンの注目を浴びるようになった。私も「テヒリム」はあちこちで絶賛して「現代音楽撲滅運動」の実例?にしたほど。(ちなみに、アルヴォ・ペルトのブームも同じ頃、やはりECMが火付け役だった。プロデューサーであるマンフレート・アイヒャー氏の慧眼には驚くばかりだ)

 そして、最近の若い世代がライヒを知ったのは、1999年にクラブ・ミュージックの人気ミュージシャンたちが集まって「ライヒ・リミックス」というコンピレーション・アルバムを発表したのがきっかけ。ピアソラの場合もそうだったが、音楽シーンを動かすのは専門家たちではなく、常に「愛好家(マニア)」たちだ。以来、彼はマイナー(現代)音楽中最大のメジャー作曲家(??)となった感がある。

 今回は、そんなライヒの「コンポージアム2008」での来日ライヴ・コンサートと、NHKが制作した「ディファレント・トレインズ」の映像とで、この作曲家の世界に迫る。もちろん「生きてる作曲家」の姿が見られるライヴでの演奏も見ものだが、音楽と映像と言葉のリンクを手間暇かけて作り上げた「ディファレント・トレインズ」はNHKならではの労作。受信料のこういう使い方こそ文化国家の国営放送(?)のあるべき姿かと。だまされたと思って是非ご一見を。

 放送:7月4日(金)NHK教育テレビ
 □22:30〜22:48(18分)
 情報コーナー:スティーヴ・ライヒの世界
 司会:中條誠子、ゲスト:吉松隆
 VTR出演:スティーヴ・ライヒ、磯崎新、ピーター・バラカン

 □22:48〜24:17(1時間29分)
 「ダニエル・ヴァリエーションズ」
 「18人の音楽家のための音楽」
  演奏:アンサンブル・モデルン
 ・コンポージアム2008でのライヴ

 □24:17〜24:45(28分)
 「ディファレント・トレインズ」
  演奏:ストリング・カルテット・アルコ

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