朱鷺の行く末
朱鷺(Nipponia Nippon)は、かつては日本国内に広く分布する鳥だったが、20世紀にはいって激減したため国際保護鳥・特別天然記念物に指定。1981年1月に佐渡に残された野生の5羽すべてが捕獲され、人工飼育が試みられた。私が「朱鷺によせる哀歌」という曲を発表したのは、まさにこの頃である。
その後、2003年10月に最後の朱鷺キンが死亡した時点で日本の朱鷺は絶滅。しかし、1999年に中国陝西省に生息していた同一種の〈朱鷺〉を借り入れ、人工繁殖を試みたことで現在では100羽以上がケージの中で育っている。
今回の試験放鳥は、朱鷺をふたたび佐渡の自然の中に戻す計画の第一歩。10羽が「GPS付き小型発信器を背負い、識別マーカーで着色されて」、絶滅した時よりもっと過酷な「自然」の中へ放たれた。
このニュース、喜ぶべきなのか、悲しむべきなのか、まったく分からない・・・
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