大学祝典序曲 EX 初演
慶應義塾創立150年記念ワグネル・ソサィエティ特別演奏会(サントリー・ホール)にて「大学祝典序曲EX」の初演(指揮:藤岡幸夫)に立ち会う。
後半、マーラー「復活」の前座を務める10分ほどの(文字通りの)「序曲」。なぜ「大学」祝典なのかは、聴いていただけば一聴にして分かる仕掛けもあり、若々しく力感のこもった演奏と満員の聴衆の暖かい拍手もあって、なかなか素敵な仕上がりになった。
こんな曲を書かせてもらう機会があろうとは、当の大学を「中退」している(独学で食わせモノの)作曲家には、まさに「身に余る光栄」と言うしかない。
なにしろ私の大学時代はと言うと、それこそ「思い出したくない過去」でしかなく、きれいな大ホールで自分の音楽を鳴らすなんて夢のまた夢。
だから、きらきらしたシャンデリアの下で晴れ晴れと演奏している彼ら後輩諸君を見ていると(羨ましくて)眩しくて目がつぶれる思いも少し。
音楽というのは、どこまでも素晴らしいけれど、音楽の道はどこまでも険しい。いばらの道であり底なし沼であり地獄の業火であり、しかも一度入ったら抜けられない。
でも、この泥沼にはまった先輩として言わせてもらえれば、「音楽にはそれだけの価値がある」というところかな。(…などという妄言にだまされてはいけないよ)
ちなみに、11月8日の〈創立150年念式典〉(日吉キャンパス)では、短縮版にて上演の予定。
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コメント
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大学祝典序曲EX@サントリー・ホール.聴いてまいりました.
おお,スターウォーズのサントラ?てな感じの颯爽とした音楽のあと,叙情的なパートはよかったです.
もっと,慶應メロディがテンコ盛りかと思いきや,表面的にわかるものは最小限だったので,ちょっと予想がはずれました.
それにしても,年配の方が多い気がしました.
投稿: young blood | 2008年10月27日 (月) 16:18