音楽収録@麻布台
麻布台のスタジオで、映画「ヴィヨンの妻」の音楽収録。
6時間ほどかけて、全18曲30分ほどを録音。
編成は、弦楽アンサンブル、イングリッシュ・ホルン、ギター、ハープ、ピアノ、マリンバほか。
通常の劇場用映画では、おそらくこの1.5倍から2倍近い分量の音楽が必要になると思うのだが、根岸吉太郎監督は音楽が少ない作風。それでも、今回は多い方…なんだとか。
大々的なテーマ音楽…があるわけでもなく、映画はひたひたと寡黙に進み、最後のエンディングロールは何かタイアップの楽曲が入るかも知れない…ということで、作曲家としては労力が少なくてありがたいお仕事…(なのか?)。
ちなみに演奏者は、殺風景なスタジオの中で(人によっては金魚鉢みたいなブースに押し込められて)「M1」とか「M13」とか書いてあるだけの楽譜を弾く。
中には「森」とか「不安なワルツ」とかタイトルが付いているモノもあるのだが、どんなシーンの音楽かは知る由もない。
そこで、曲のニュアンスを説明するのに、「ここは松たか子がよよと泣いてるシーンで…」とか「ここで広末涼子が初めてちらっと顔を出すんですよね…」などと説明する。
すると、そのひと言でがらっと音が変わるのが面白い。
やっぱり、人間のやる音楽は、こうでなくては…。
というわけで、明日は、別のスタジオでミキシング&トラックダウン作業。
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時々読ませていただいている片田舎に住む51歳!です。若い頃はFMfan誌をよく読みましたが時代が様変わりしてPCで音楽を聞くようになると、どういう構成にするといい音で聞くのがいいのかわかりません。やはりサウンドボードから普通のステレオ装置につなぐのがいいのかなと最近思い始めています。
吉松さんはどういう構成で聞いていらっしゃいますか?
投稿: kawaguchi | 2008年12月23日 (火) 07:39