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2008年12月12日 (金)

師走に走る

Musics 映画「ヴィヨンの妻」の音楽全18曲のスコアようやく仕上がる。

 楽譜のデータ(Finale)をメール添付で写譜屋さん(NHKオフィス企画)に送り、スコアはPDFにして宅ファイル便でマネージャーほかに送付して、仕事は一段落。(あとは録音)

 …と、最近のコンピュータ&インターネット環境での楽譜書き作業は便利きわまりないのだが、データが一瞬の油断ですべて消し飛ぶ可能性もある点だけは、けっこう怖い。

 手書きの時代には、家が火事にでもならない限り「書いた楽譜が消えてしまう」ことなどあり得ない。でも、今は「保存」のし損ないやコンピュータのフリーズ、ハードディスクのクラッシュやクリックのミス一発できれいさっぱり消えてしまう。
 
 おかげで、作業の大詰めには、とにかくバックアップ(コピー)を取ることに神経質になる。遺伝子(DNA)の気持ちが何となく分かる…と言ったら大げさか(^ ^;)。
 そもそもこのブログだって、どこかで「ぴ!」と音がしてデータがサーバから消失してしまえば、この数年のすべてがきれいさっぱり消えてしまうわけだし。まさにこの世は…色即是空…

      *

Cdtatenobest 夕方は、渋谷に出て、舘野泉さんと一緒に新聞の取材を受ける。
 不屈の精神で病から蘇った人(ピアニスト)と、そのリハビリを支えた人(作曲家)…という記事なのだそう。

 でも、考えてみれば、毎日指を動かし(ピアノを弾き)、歩き(演奏旅行に出かけ)、ストレスを解消する(聴衆の拍手と涙に癒される)というのは、普通の人には出来ない(音楽家だけが出来る)最高のリハビリ治療に違いない。
 私の書いた音楽が、その一翼を担えたとすれば、こんなに光栄なことはない。

      *

Candle そのあと師走の渋谷の町を走り抜けて、NHKホールへ駆け付け、19時からFM「ベスト・オブ・クラシック」のゲスト生出演。(司会:山田美也子さん)

 曲目は、フランク:交響詩「アイオリスの人々」、ドビュッシー「夜想曲」、ホルスト:組曲「惑星」。指揮:シャルル・デュトワ、演奏:NHK交響楽団。
 風(フランク)、水(ドビュッシー)、星(ホルスト)という、あつらえたような選曲。

 終わって外に出ると、代々木公園の野外音楽堂あたりにロウソクの群れ。キャンドル・ナイトという催しだったそうで、そのほのかな明かりの前にしばし佇む。

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コメント

はじめて書き込みさせていただきます。
音楽家志望でファンのものです。

ヴイヨンの妻本当に楽しみです。
お疲れ様でした!!

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