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なにやら不審物が送りつけられたとかで厳戒態勢のNHK403スタジオにてFM「オーケストラの夕べ」3月分(1本)の解説を収録。
今回は3月8日(日)放送分で、モーツァルト交響曲第41番「ジュピター」、R.シュトラウス「薔薇の騎士」組曲、サロメの「7つのヴェールの踊り」ほか。ペーター・シュナイダー指揮東京フィル。
実は、番組(オーケストラの夕べ)自体はこの3月の回で終了。
・・・なのだが、4月から「FMシンフォニー・コンサート」という元の名前になって再開し、私の出番はまったく変わりなしとか。(何じゃ、そりゃ?)
収録が終わってから、3月1日(日)BS-2で放送の「おーいニッポン@東京編」の台本を受け取り、最終打ち合わせ。
こちらは、番組は続くものの(おそらく)「ふるさとラプソディ」はこれで最後。300人を超すコーラスとオーケストラに邦楽・ジャズ・ロック・ダンスが加わる感動の大作「Rhapsody in Tokyo〜東京響詩曲」で有終の美を飾る予定。お楽しみに。
BSで録画したカラヤンの番組で、完璧主義者カラヤンと情熱の人バーンスタインの対比を見ていたら、急に松任谷由実と中島みゆきが聴きたくなった(^ ^;)。時代は時にこうした対照的な輝く才能を世に送り出す・・・
♪春よ 遠き春よ
まぶた閉じればそこに
愛をくれし君の
なつかしき声がする
(松任谷由実「春よ、来い」)
♪闘う君の唄を
闘わない奴らが笑うだろう
冷たい水の中を
ふるえながらのぼってゆけ
(中島みゆき「ファイト」)
ちなみに、この二人、私と同世代。(もちろんカラヤンとバーンスタインの方ではない。念のため)。
松任谷由実さんの方は妹と同じ美術大学。中島みゆきさんの方は某デパートの食料品売り場で(たぶん)すれ違ったことがある。
・・・それがどうしたって?(+ +;)
NHK509スタジオで、BS2「おーいニッポン@東京編」の最後を飾る恒例のラプソディーの初総合練習。
円光寺雅彦:指揮、オーケストラ(世田谷フィルハーモニー管弦楽団)に混声合唱&児童合唱、真矢(ドラムス)、東儀秀樹(篳篥)、新内(鶴賀若狭掾)、邦楽(和楽YOU)、日本舞踊、木遣り、ブラスセクション…という大所帯。(ちなみに私もキイボードで参加予定)
東京オリンピックのファンファーレで始まり、YMOの「テクノポリス」、「男はつらいよ」、「TOKIO」、「鉄腕アトム」、「東京ブギウギ」、新内「明烏」、「元禄花見踊り」、「木遣り」、東儀秀樹氏の新曲、「春よ来い」、「春の小川」、「夜空ノムコウ」…などなどを力尽くで繋ぎ合わせた全3部20分ほどの東京メドレー。
初披露は3月1日(日)。BS-2「おーいニッポン」で5時30分頃より生放送の予定。
東京フィルで来年(2010年)から3回に渡って行われるコンサート・シリーズ「新・音楽の未来遺産」の監修を任され、その打ち合わせに東京フィルの事務局へ。
このシリーズ、基本的に日本のオーケストラ作品を紹介するのがポイントの企画らしいのだが、最初それを知らないで全然あさっての企画を提案してしまい、一時はちょっと混乱状態に。(おかげで、まだコンサート予告のページでは「曲目未定」!)。
単に現代音楽名曲選…などという企画では面白くないし(それはそれで楽だけれど)、監修を任されたからと言って自分の曲を並べる趣味はない(それも、楽だけれど)。
結局、作曲家が監修をやる…ということの特性を探っているうちに、ちょっと珍妙な企画を思い付き・・・さしあたり第1回(2010年3月)は、こんなプログラムになる予定。
◇吉松隆:アトム・ハーツ・クラブ組曲第1番(弦楽オーケストラ版)
◇ドボルザーク:「アメリカ」RemiX ...ドヴォルザークの弦楽四重奏曲アメリカの素材によるピアノとオーケストラのための響想曲(編曲構成:吉松隆)
◇K.エマーソン「タルカス」(オーケストラ版。編曲:吉松隆)
◇黛敏郎「BUGAKU(舞楽)」
藤岡幸夫 指揮 東京フィルハーモニー交響楽団
*
夜は、NHKホールで、FMベスト・オブ・クラシック(N響第1641回定期公演)のゲスト生出演。聴き手:山田美也子さん。
曲目は、ドヴォルザークのチェロ協奏曲(vc:M.ペレーニ)、交響曲第9番「新世界から」。カルロ・リッツィ指揮NHK交響楽団。
ドヴォルザークの「アメリカ」のオーケストラ版を作る話をしてきた直後に、オール・ドヴォルザーク・プロ。これは、天国のドヴォルザーク先生からの天啓か。
でも、「やれ!」と言っているのか、「やるな!」と言っているのか、さて・・・?
都内のホテルで、ピアニスト舘野泉さんの受章(旭日小綬章&文化庁長官表彰)パーティ。
7年前に倒れられて半身不随となり、そして「左手のピアニスト」として再起された時、左手だけでここまで豊饒な音楽世界があり得るとだれが想像したろう?
不思議な縁で曲を色々と提供した作曲家としては、ささやかながらもその再起のお手伝いが出来たことが、本当に心から嬉しい。(作曲をやっていて何か人の役に立つなんて・・・それこそ考えたこともなかったものだから…)
奇しくも、ちょうど3日前が父の七回忌。ちょうど館野さんと同じ頃に闘病生活を送っていて、その父が最期に訪れたフィンランドの大気の記憶が(館野さんのために書いた左手のための最初の作品)「タピオラ幻景」にはエコーしている。
パーティで館野さんの弾くピアノを聴きながら、父の墓前に「館野さんはお元気になられたよ」と報告したことを思い起こしていたら、ちょっと胸の奥が熱くなった。
なんと、私のデザインなのである(^ ^)¥
Blog「月刊クラシック音楽探偵事務所」更新。
今回は、シュトラウスなのにヨハンでなく、リヒャルトなのにワーグナーでない(今年、没後60周年を迎える)リヒャルト・シュトラウスについてのお話。
ちなみに、最近はシュトラウスの一曲と言ったら「ツァラトゥストラ」ではなく「ティル(・オイレンシュピーゲル)」の方らしい。これも「あの」マンガの影響とか。たいしたものだ。
ひと仕事終わったものの、たまりにたまった仕事部屋の書類・CD・郵便物の片付けを始めたら、いくらやっても終わらない・・・
忙しい時は、「仕事が終わったら思いっきり休むぞ!」と思っているのだが、いざ終わってみると、一週間丸々ゴミ出しに追われる日々・・・
で、こんなことをやっているうちに、またすぐ次の仕事が始まってしまうわけで・・・、何とも情けない。
こういう時はいつもなら軽井沢の隠れ家ホテルに現実逃避に行くのだが、冬の真っ盛りのため、ただ今2月下旬まで冬期休業中。それも、不完全燃焼の理由・・・
…などとぼやいていたら、その軽井沢で浅間山噴火のニュース。
実は5年前の噴火の時は(まさにその隠れ家にいて)立ち会ったので、ひとごとではなく、なんとも複雑な気分・・・