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2009年3月

2009年3月31日 (火)

ヴィヨンの妻・初号試写

Villon 五反田のIMAGICA第一試写室で、音楽を担当した映画「ヴィヨンの妻」初号試写を見る。

 これは一般公開の「試写会」ではなく、映像処理・音響効果・音楽などすべてを加え編集を終えた映画の「完成した姿」を、出演者やスタッフや関係者と一緒に通して初めて見る(確認する)会。

 俳優は、「自分の出演した部分がどうなっているか」をここで初めて知り、作曲家は、自分が書いた音楽が「(最終的に)どこに入って、どこに入っていないか」を知るわけなのだが・・・
 監督によっては、当初の打ち合わせとは全然違う切り貼り編集をする人もいて、自分の出演シーンが全部カットされていたり、書いた音楽があちこちカット&ペーストされていたりして、試写で「椅子からずり落ちそうになった」というのはよく聞く話。

 今回もそういうサプライズ(?)が無かったとは言わないが、それより何より映像と音の仕上がりのきれいさ(音楽の…ではない。念のため)に逆にちょっと感心してしまった。
 もちろん映画の技術的な完成度もあるのだろうが、この試写室のクオリティの高さ(THXサウンド)もあるらしい。なるほど、映画は「良い映画館」で見るべきなのだな。

2009年3月30日 (月)

忙中閑桜

Mndr 天気が良かったので、ちょっと遠出して、しだれ桜と海を見に行く。

 平日にこういう暇まかせの散歩が出来るのが、自由業の唯一の取り柄。

 そのほかの取り柄は・・・・・思い付かない・・・・・(+ +;)

2009年3月28日 (土)

やばい・甘い・おいしくない

Nomiya4 先日、ふと入った料理屋で、若者数人が料理を食べながら「わ。これヤバくね?」「うん。マズいわ」と言っているのでギョッとした。でも、作った親父さんはニコニコしている。そう。昨今では「やばい」「まずい」は、おいしいので感嘆の気持ちを抑えられなくなる自分が「やばい」「まずい」…という意味なんだそうである。

 同じように、老舗の和菓子屋に入っておまんじゅうを口にした女の子が(店主の前で)いきなり「うわあ、ぜんぜん甘くない!」と叫んでいるのに驚いたことがある。これは甘味がくどくなくさっぱりしているので美味しい…という(本人にとっては)最大級の褒め言葉らしいのだが、和菓子は「甘い!」と言われるために作っているわけで(これはもう女の子に向かっていきなり「うわあ、すごい不細工!」と言うのと同じ)、昔なら絶対店主にぶん殴られているところだ。

 その展開形なのか、昨今は健康食を「これ、おいしくなくて良いですよ」と薦める人がいる。これは文字通り「不味い」という意味なのだが、美味しくない→あまり食べられない→食べ過ぎない→健康に良い…ということらしい。
 むかしアメリカ人で「和食党」という人に聴いた理屈もそうだった。日本食だと「あまり美味しくないので食べ過ぎることがなく、健康に良いんですよ」…と言うのだが、褒めてるのか貶しているのか微妙だなと思った記憶がある。

 そう言えば、クラシックや現代音楽のコンサートで「映画音楽みたい」という言い方をする人がいる。(私もよく言われたものだが)これもかつては大衆に迎合した安っぽい作りの音楽…という否定的な意味だったのだが、昨今は、ごく普通に聴きやすくて心打たれる音楽…という褒め言葉として使う人が多いので、ぶん殴るのはちょっと待った方が良いらしい。(でも、「現代音楽みたい」というのは、いまだに否定的な意味でしか聞いたことがないけれど)

 ちなみに、日本酒を飲んで普通の人が「甘い」と言ったらそれは褒め言葉だが、飲兵衛のオヤジが「甘!」と言ったら、それは「こんなもの飲めねえ」という意味だそうです。私は飲兵衛ではないので、よく分かりませんが・・・

2009年3月26日 (木)

桜ガ咲イタ

Sakura09_2 毎年恒例、仕事場の窓の外の〈基準桜(in 代々幡村)〉が咲き始めた。

 今年は暖冬で早くなるかと思ったが、ここ数日の冷え込みで、意外や昨年(25日)とほぼ同じに。

 なるほど、これが自然の摂理か。

2009年3月25日 (水)

FM シンフォニーコンサート収録

Fmsym NHK404スタジオで、「FMシンフォニー・コンサート」(旧:オーケストラの夕べ)4月放送分2回の解説を収録する。

 4月5日(日)放送分が、チャイコフスキー:組曲「白鳥の湖」、ロココ風の主題による変奏曲(vc:遠藤真理)、ブラームス:交響曲第4番。指揮:円光寺雅彦、東京フィル。
 4月12日(日)放送分が、シャブリエ:狂詩曲「スペイン」、ラロ:スペイン交響曲(vn:松山冴花)、サンサーンス:交響曲第3番「オルガン付」。指揮:ポール・メイエ、東京フィル。

 この番組の解説も、気が付くともう6年目。毎回、簡単なメモとストップウォッチを目の前に置き、スコアや年表やCDの曲目解説や伝記や写真や地図や雑多なプリントなどを狭いスタジオの机いっぱいに広げながらの一人語り。誰もいない空間で一人音楽を聴きながらボソボソしゃべるというのは考えてみれば気持ち悪い行為なのだが、作曲家という職業柄、結構やれてしまうのが怖い。

 ただ、話(解説)の分量は放送する曲目の合計演奏時間に左右されるので、面白いネタがあって話したい回に限って時間がなかったり、逆に何も話を思いつかない回に時間がたっぷりあったり(…おかげで、いらんことを口走ってしまったり)。そのあたりの調整がちょっと悩ましいところ。

2009年3月23日 (月)

音楽室(1年ぶりに)更新

Cenuni 音楽館(試聴室)に「チェロ協奏曲:ケンタウルス・ユニット」追加。

 1年ぶりなので、アップの仕方をすっかり忘れてしまっていた(+ +;)

2009年3月21日 (土)

iPhone 読書

Iphoneq iPhoneの読書アプリにずいぶん本がたまった。

 日本語版(Aozora)だと宮澤賢治、太宰治、夏目漱石、芥川龍之介などなど、英語版(Stanza)だと、コナン・ドイル、ルイス・キャロル、マーク・トゥエインなどなど「古典的名作」100冊以上が(この胸ポケットに入るサイズの機器で)どこでも読める。

 …と、それ自体は凄いことなのだが、一冊まるまるiPhoneで読んだことは、まだ…ない。ちゃんと読みたい時は、結局、文庫本サイズで読むことになるからだ。なんやかんや言っても、まだまだ利便性・携帯性・アクセスの早さ、いずれも文庫本の方が上なのだ。

 なにしろ50年来の「本」マニアなので、ネットの普及で「本がなくなる日」が来るとは思わないし、そんな日は来て欲しくない。
 でも、仕事部屋を埋め尽くす本の山を見ていると、これがみんな「透明なデータ」になってくれたらいいのに…と、最近はそう思うことが増えてきたのも事実。

 もちろん、音楽も・・・

2009年3月18日 (水)

無題

318

2009年3月16日 (月)

居酒屋礼賛

Okajoki ちょっと近くまで寄ったので、昔よく通った居酒屋にひさしぶりに入った。

 開店したばかりの夕方の4時。まだ客もまばら。平日の遅い午後にお酒を飲めるのは、自由業の特権である。
 それに、一人で飲む時は、早い時間が狙い目。6時を過ぎるとお客が増えて、「一人静かに」飲めなくなる。

 ああ、人生で何が幸せって、客がまだ少ない静かな居酒屋のカウンターで一人酒を飲むほど至福の時間はないなあ。

 …と、気分はすっかり長屋のご隠居である(+ +;)∀

2009年3月15日 (日)

ディープ&マニア

Nakano_2 スコアを書いている途中、ふと(天気が良いのに、このまま一日中仕事場というのはもったいないな、と)思い立って中野のブロードウェイに出る。

 むかし(こんなにマニアの聖地のようになる以前)は、毎週一度は必ずのぞきに来たものだが、最近はとんとご無沙汰。もしかしたら半年ぶりくらいか。回遊魚のように3F〜4F〜2Fと周り、まんだらけマニア館(その名の通りコミックス系の稀覯本専門店)、タコシェ(マニア向けの奇書専門店)、明屋書店(これは普通の本屋さん)、レコミンツ(中古DVD、CD)などなどをのぞく。

 以前なら、ここで色々ごっそり買い込んで帰宅…というのがパターンだったが、最近とんと外でモノを買わなくなった。なにしろ外で買うと大荷物になり、そのまま家に帰るしかなくなる。そこで、ここ数年はCDやDVDや本(古本や稀覯本も含む)からコンピュータ用品に至るまで、Amazonなどのネットで注文して宅配してもらうというのがほとんどになった。長年お世話になったCDショップや書店には本当に申し訳なく思う今日この頃。

 それでも、「お、こんな本があった」と意気揚々と1冊買い込んだのだが、家に帰ると既に同じ本が…。そう言えば、半年前に中野に行ったとき買ったのだった。おまけに、「天気が良いから」と出かけたのに、暗いマニア向け書店巡りをしただけで、結局、太陽にはぜんぜん当たっていないことにも気付く。ううう・・・

2009年3月12日 (木)

Sinfonia Jr.

Sendais 現在、仙台のジュニア・オーケストラのためのSinfoniaを作曲中。

 委嘱の条件に「子供たちでも演奏できるような」という一項はあるものの、定期演奏会ではシベリウスやショスタコーヴィチの交響曲を演奏している子供たちなので、遠慮は無用か?

 ちなみに、交響曲(Sinfonia Senior)でも、小交響曲(Sinfonietta)でも、室内交響曲(Sinfonia da camera)でもないので、「Sinfonia Jr.(シンフォニア・ジュニア)」と呼んでいるものの、まだ名前はない。・・・そろそろ考えなくては。

2009年3月10日 (火)

少年たちの歌〜音楽の中のこどもたち

Title Blog「月刊クラシック音楽探偵事務所」更新。今回は、音楽の中のこどもたちのお話。

 クラシック音楽というのは、考えてみればそのほとんどが「(地位と暇のある)30〜50代くらいのインテリ男性」がターゲットで書かれている。
 でも、現代ではそんな「彼ら」は一体どこに行ったのか分からないほどの絶滅状態。逆に「女性とこども」がターゲットの音楽が世界を席巻している。

 それは、恐竜が絶滅して、哺乳類が地球を征服したのと同じ「歴史の必然」ということなのだろう。
 いまだに恐竜っぽい音楽を書いている身としては、複雑な思いではあるけれど、それでも恐竜の時代にだけは戻りたくないから、それもまた良し。

 強者に征服され喰われるより、弱者として右往左往し自滅する方が、人間らしいと思うし。

 …というような話ではありません。念のため。

2009年3月 8日 (日)

5.1 皿うどんシステム

Saraudon_6 …ノーコメント。

2009年3月 4日 (水)

確定申告

Tax09 税務署に確定申告に行く。

 簡単ですよ…と盛んにPR中の〈e-Tax〉は今年もパス。

 一年間の血と汗の代償を「簡単」のひとことで横からふんだくられてたまるもんか…もとい…簡単に納めさせていただくのは畏れ多いではないか。

 なので、税務署までは毎年(バスもTAXIも使わず)一歩一歩地面を踏みしめながら歩いてゆく。(…と言っても、歩いて10分ほどの所なのだけれど(^ ^;)¥

 そうやって、野垂れ死に覚悟で始めた音楽の仕事で今年もまだ生かしていただいたうえ税金まで払わさせていただける「光栄」と「幸福」を噛みしめる。(…という毎年恒例の自虐ネタでした)

2009年3月 1日 (日)

東京響詩曲・本番〜NHK-FM40周年

Tokyo01 NHK-BS「おーいニッポン」東京編のフィナーレ〈Rhapsody in Tokyo〜東京響詩曲〉無事初演。
 東京に因んだ15曲をメドレーにした(というよりオーケストラ、コーラス、ポップス、歌謡曲、ジャズ、ロック、邦楽、雅楽、アニメソング…という日本の1000年分の音楽を合体シャッフルさせた)全3部20分の巨作となる。

 第1部〈TOKIO〉は、「東京オリンピックのファンファーレ」で始まり、YMOの「テクノポリス」、「男はつらいよ」、「TOKIO」、「鉄腕アトム」と来て、ブラスと篳篥&ドラムスのセッションが加わる「東京ブギウギ」で締め。

 第2部〈江戸〉は、琴と三味線による「お江戸日本橋」に始まり、「新内流し」〜「新内:明烏」、日本舞踊が加わって「元禄花見踊り」、「木遣り(伊勢掛木遣)」、東儀秀樹氏の篳篥で「夢を乗せた翼(オリジナル初演)」。

 そのまま第3部〈東京〉に繋がって、まず「春よ来い」、そして児童合唱で「春の小川」を挟み、最後は全員のコーラスによる「夜空ノムコウ」でフィナーレ。
 
Tokyo02 出演は、オーケストラ:円光寺雅彦指揮世田谷フィル、合唱:丸の内合唱団、世田谷区民合唱団、ゴールドベッヒャーメンネルコール、児童合唱:ハッピーハーモニージュニア。ドラムス:真矢、ピアノ:松本峰明、ベース:杉本和弥、キイボード:吉松隆。

 篳篥&笙:東儀秀樹、邦楽と踊り:和楽YOU、新内:鶴賀若狭掾、木場木遣り保存会木響会。ブラス:尚美ブラスチーム、ダンス:昭和女子大モダンダンス部。(司会:小郷知子アナウンサー)・・・のみなさん。

 編成や出演者や版権などの問題で二度と絶対再現できない(そしてCDにもDVDにも出来ない)文字通り一期一会の贅沢企画。
 …ただし、それではさすがにもったいないので、3月14日(土)13:30〜16:00に総集編(同じくBS-2)で再放映される予定。

          *

Nhk509 …という三軒茶屋の昭和女子大人見記念講堂での収録が18時に終わってから、今度は渋谷のNHKに駆け付け、19時20分からのFM開局40周年記念番組のひとつ「クラシック・スペシャル」に生出演。
 
 諸石幸生さんの司会で、ギタリストの鈴木大介さんと一緒に、FMが放送され始めた40年前(1969年)のこと、FMを聞き始めた頃のこと、70年大阪万博での現代音楽体験、音楽家として活動を始めた頃のこと、などなどを(生演奏やCDを交えながら)雑談トーク。

 番組が始まる前から鈴木大介さんと色々おしゃべりしていて、そのまま打ち合わせもせずに生放送の本番入りしたので、どの話が放送されたのやら記憶なし・・・(+ +;)
 
 というわけで、本来ヒマな作曲家業にあるまじき何年に一度かの「大忙し」の日・終了。

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