手塚治虫展
江戸東京博物館で開催中の「手塚治虫展」を見に行く。オープニングセレモニーは(〆切の修羅場で)行かれなかったので、招待状で一般観覧。
手塚マンガで育ち、アトムの(最初の)TVアニメをリアルタイムで見ていた世代の私としては、「マンガ」の作家がまるでダヴィンチやピカソ並みの「アーティスト」として博物館に展示される時代になったか!と感慨しきり。
会場には若い人が大勢詰めかけ大盛況で、みんな結構長い時間をかけて熱心に直筆原稿を見つめていたのが印象的。
個人的には1960年代の作品(アトム中期から、どろろ、火の鳥「鳳凰編」まで)のモーツァルト的な軽やかさと自在さに満ちた世界がベスト。70年代以降(特に劇画を意識し始めてから)は、物語の質は高いものの絵柄に関しては時代に翻弄されている感がしてちょっとつらい気が。
それに、手塚先生。細かい手元で書くサイズの原稿は天才的筆致なのに、大きな表紙サイズで描いたものはデッサンがちょっと・・・変。
膨大な仕事量には圧倒されるけれど、この半分でも(いや、四分の一でも)「天才」の名は揺るぎません。もっとじっくりゆったり(デッサンも勉強しながら(^ ^;)長生きして書き続けて欲しかったですよ、手塚先生。
・・・え?おまえにデッサンのことは言われたくないって?
す、すみません。
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