阿修羅の背中
最近、国立博物館での「阿修羅展」の影響でにわか阿修羅ブーム。(フィギュアまであるそうだ!)。
私も高校の頃(40年前!)彼に魅せられ、何度か興福寺に通い詰めたあげく、最初に書いたオーケストラ曲に「管絃楽のための阿修羅(ASURA)」と命名したほど。なので、このブームはちょっと嬉しい。(ただし、人混みの中で彼を見る気はしないから、展覧会に行こうとまでは思わないけれど)
それでも、ハイビジョンでの360°映像などを見ることが出来、横の二つの顔や背中までしっかり確認。顔は3つなのに耳は4つあることや、右の顔が下唇をかみしめていること、なぜか左足の薬指だけが長いこと…なども今回気付いた。(…どうでもいいことだけれど)
ちなみに彼をテーマにしたこの曲は、1972年19歳の時に書き上げ、毎日音楽コンクールの作曲部門に参加したもののあえなく落選。演奏されないまま幻の作品に。
もしその時、この曲が演奏されて作曲家デビューしていたら、あるいはその後、「鳥のシリーズ」ではなくて「天龍八部衆」(天、龍、夜叉、乾闥婆、阿修羅、迦楼羅、緊那羅、摩睺羅伽)などというシリーズを書いていた・・・かも知れない。
そう思うと、ちょっと遠い目になる。(…どうでもいいことだけれど)
吉松先生、
この秘曲は吉松マニア、もとい吉松ファンの私としては是非聴きたいです。シャンドスで録音していただけないのでしょうかね。ついでに初期の管弦楽曲《ドーリアン》も。
そういえば、先生の本業の交響曲の次回作(6番)については話題がないですが、そろそろ重い筆をあげていただきたく・・。
投稿: garjyu | 2009年5月14日 (木) 22:06
凄い総譜ですね・・・貴重なスコアの1ページをありがとうございます!
先生の総譜は「鳥たちの時代」や「朱鷺によせる哀歌」から最近作まで
一貫して本当に美しくて大好きなのですが、
このスコアからは何か鬼気迫る力強い「生命力」みたいなものも感じられてたまりません・・・
先生、僕もgarjyuさんと同じで、もう是非是非シャンドスで聴かせて頂きたいです!!(もはや懇願、泣)
例えば作品番号超初期作品集(もちろんドーリアン、シリウス賛歌、室内協奏曲も合わせて)とかとか・・・
投稿: まー | 2009年5月14日 (木) 23:16
30年近く前にFMで「朱鷺によせる哀歌」を聴いて「天才だ!!!」と感激して以来、吉松さんの作品は聴けるだけ聴いてきましたが、「忘れっぽい天使」以前の初期の作品は聴く機会がなく、私も聴けるチャンスを熱望しております。それだけに「阿修羅」のページの一部を拝見できたことは大変嬉しく思います。(少し御師匠の交響曲の影響が…?)
録音が困難でしたら、譜面だけでも拝見できればなあ、と思いますが、やはり演奏が前提条件で無理なお話でしょうか?
ともあれ、大感激です。ありがとうございました!!!
投稿: K-jiro | 2009年5月15日 (金) 23:56